MotoGP第12戦イギリスGPの決勝がシルバーストン・サーキットで行われ、MotoGPクラスで表彰台を獲得したアレックス・リンス、マルク・マルケス、マーベリック・ビニャーレスが会見に登場。レースを振り返った。
■アレックス・リンス/チーム・スズキ・エクスター(決勝 優勝)
「信じられないよ。(オープニングラップの)1コーナーではミスをしてしまった。クラッシュするところだったんだ。タイヤが冷えていたためなのかはわからない。でもとにかく、そこからリカバリーできた」
「レース前には、(マルク・)マルケスと(ファビオ・)クアルタラロを破らないといけないと思っていた。彼らについていけば、レース終盤で採れる戦略があると思っていた。スタートしてしばらくして、マルケスがスロットルを閉じた。1周先行したけれど、そのあとにマルケスにパスさせた」
「というのも、特に最終セクターでマルケスの方が速かったからね。ウイークポイントを見せたくなかったんだ」
「終盤にはすごく大きなミスをしてしまったんだ。まだ1周あるのに、ラストラップだと勘違いしていた。彼をとらえようとアウト側にいて、『まだもう1周ある』ってわかったんだよ。(最終ラップの)最終コーナーではマルケスをオーバーテイクできた。とってもうれしいよ」
■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム(決勝 2位)
「すごいレースだった。それに、20ポイント獲得できたのは、チャンピオンシップにとってすばらしいことだね。レースの中盤ではタイヤをセーブしようとしていた。それでリンスにパスさせて、彼の背後につけようとしたんだ。けれど、リンスとかなり接近してしまったから、攻め続けることにした。(マーベリック・)ビニャーレスも接近してきていたからね」
「最終コーナーでは、ブレーキングポイントでうまく守ろうとしたんだ。それが僕の強みだからね。けれど、インサイドにつけたらスライドし始めてしまった。ここでふたつの選択肢が生まれた。つまり、レースに勝つか、泣くことになるか、ということだ。それで、スロットルを少しだけ緩めたんだ」
「僕の戦略は簡単で、トップ集団をなるべく小さなものにするというものだった。レースをリードするにはタイヤも体力も使うとわかっていた。でもとにかく、チャンピオンシップに向けてポイントを獲得するという目標は達成できた」
「ドヴィ(アンドレア・ドヴィツィオーゾ)がリタイアしたのはとても残念。彼のミスではなかった。彼の無事を願っている」
■マーベリック・ビニャーレス/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP(決勝 3位)
「今日はラップごとに自分との戦っていたよ。リズムをキープし、力強く走るのはとても難しかった。バイクのポテンシャルを最大限に引き出したよ。(この結果には)満足している。次にレースに向けても自信があるよ。もっとよくなっていくだろう」
「2列目からスタートするのはとても難しいんだ。さっきも言ったように、バイクのすべてを使った。このサーキットはエンジンが重要になってくるサーキットのひとつだからね。僕たちには有利なところも不利なところもあるけれど、ウイークポイントについては改善していかなければいけない」