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鈴鹿10時間:レースはWRTのアウディがリードも上位陣は僅差の戦いが続く。日本勢も上位に

2019年08月25日 16:01  AUTOSPORT web

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2019年の鈴鹿10時間でレース中盤をリードするアウディスポーツ・チームWRTのアウディR8 LMS
2019第48回サマーエンデュランス『BHオークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』は8月25日、15時にレーススタートから5時間を迎えた。レースはケルビン・バン・デル・リンデ/ドリス・ファントール/フレデリック・ベルビシュがドライブするアウディスポーツ・チームWRTの25号車がリード。ただ上位陣は混戦で、ピットストップタイミングも異なっており、まだまだ予断を許さない展開が続きそうだ。

 10時にレースがスタートした2019年の鈴鹿10時間。レース中盤に向けて気温はグングンと上昇し、気温は34度近くまで上がる。そんななか、ポールポジションからスタートしたBMWチーム・シュニッツァーの42号車が序盤のレースをリードし、ワーケンホルストの34号車BMW、WRTの25号車アウディが続く展開となっていた。

 しかしスタートから1時間28分というところのスプーンカーブで、ポジション争いを展開していたJLOCの87号車ランボルギーニ・ウラカンGT3と、スーパー耐久王者であるGTNET MOTORSPORTSの5号車ニッサンGT-RニスモGT3が接触。両者ともスピンを喫してしまう。そこへ通過したのが首位集団。GTNETのGT-RにワーケンホルストのBMWが接触し、両者ともウイングを破損。ワーケンホルストはレースを終えることになってしまった。

 また、序盤から接触も相次ぐ一方、上位陣は接近戦を展開し、軽い接触なども続出。ピットイン~アウトの時間も定められており、1スティントの最大時間も決められているレースでは、コース上でのロスタイムをいかに減らすのが重要となることから、アグレッシブな追い抜きが多発した。

 そんななか、開始から2時間28分というところで、ニック・キャシディ駆るハブオート・コルサの27号車フェラーリが、ラップダウンだったアロウズ・レーシングの98号車ホンダNSX GT3をヘアピンに向けてパスしようとする際に接触。グリーン上にはらんだNSXがコース上を走っていたキャシディのフェラーリとクラッシュしてしまう。

 このアクシデントでフルコースイエロー、セーフティカーが導入され、この間にルーティンピットを早めるチームが上位陣に相次いだ。ステイしたチームもあることから、ここで戦略が分かれている。

 一方トップ争いは、首位を走っていた42号車BMWに対して、好調なペースで迫ったのはアウディ勢。WRTの25号車アウディが好ペースで首位を奪い、42号車BMW、さらにアウディスポーツ・チーム・アブソリュート・レーシングの125号車アウディ、そしてジワジワとポジションを上げてきた前年勝者のメルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの999号車メルセデスAMG GT3が上位を争っている。

 そして、これらのドイツ勢に混じって上位を戦っているのは、谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉組メルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車メルセデスAMG GT3、そして千代勝正/ジョシュ・バードン/松田次生組35号車ニッサンGT-RニスモGT3だ。ピットストップタイミングにもよるが、トップ10圏内を戦い、海外勢と互角の勝負を展開している。また、シルバークラス、プロ-アマクラスでも日本勢が表彰台圏内を争っている。

 レースは20時にチェッカーを迎える予定だ。