ラウジッツリンクで開催されているDTMドイツ・ツーリングカー選手権第7戦。24日に行われたレース1は、ニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・アプト・シェフラー)が今シーズン2勝目を挙げた。
残り3ラウンドとなった2019年のDTM。第7戦の舞台は、トライオーバル内に作られたロードコースのラウジッツリンクだ。
予選はアウディ勢が好調を見せ、ポイントリーダーのレネ・ラスト(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)がシーズン6度目なるポールポジションを獲得。
0.045秒差でチームメイトのジェイミー・グリーンが2番手。ランキング2位のミュラーが3番手と続き、ロビン・フラインス(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・アプト・シェフラー)が4番手。ランキング3位のマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM/BMWチームRMG)は5番手につけた。
55分+1周で争う決勝レース。ラストは好スタートを切りホールショットを決める。グリーンは出遅れ、ミュラー、ウィットマンに交わされてしまう。
順調に見えたラストだったが、7周目にマシントラブルでスローダウン。痛恨のリタイアとなってしまった。
2番手に浮上したウィットマンは、13周目にピットイン。コースに復帰すると、先にタイヤ交換を終えていたフラインスに交わされポジションをダウン。
トップのミュラーも翌周にタイヤ交換へと向かう。ミュラーは、フラインスとウィットマンの前でピットアウトし、ポジションを死守する。
トップのグリーンは、マイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)、ジョエル・エリクソン(BMW M4 DTM/BMWS)と17周目に同時にピットイン。
しかし、グリーンはロッケンフェラーに先行されると、ピットアウトに際に危険な走行をしたことでドライブスルーペナルティが科せられ優勝争いから脱落する。
全車がタイヤ交換を終えると、20周目に再びミュラーがトップに浮上。フラインス、ウィットマンと続く。
4番手のロッケンフェラーは徐々にウィットマンとの差を縮め、28周目のターン1でオーバーテイクに成功。3番手を奪う。
レースをコントロールしたミュラーは、そのままトップでチェッカーを受け今季2勝目。2位にフラインス、3位にロッケンフェラーが入り、アウディ勢が表彰台を独占した。
ポイントリーダーのラストがリタイアしたことで、大きな1勝を挙げることとなったミュラーは、「とてもハッピーだよ。僕たちにとってともて重要だ。勝利は素晴らしいし、アウディにとって1-2-3は本当に価値があるよ」
「トップに立った後は、わずかなギャップをつくって、タイヤをうまく管理することができた。長いスティントに感じたよ。レネ(ラスト)が突然スローダウンした時は、とても近かったけれど、なんとか交わすことができた。再びすべてが開いたね。明日もギャップを埋めたいよ」とコメントしている。
ポールポジションのボーナスポイントで3ポイントを追加したラストが209ポイント。ミュラーは、195ポイントで14ポイント差と迫った。ウィットマンはトップと50ポイント差の159ポイントと厳しい状況に追い込まれている。