トップへ

鈴鹿10時間:ファーフス&シュニッツァーBMWが12番手から大躍進! ポールポジションを決める

2019年08月24日 18:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2019年の鈴鹿10時間、ポールを獲得した42号車BMW M6 GT3のドライバーたち
2019第48回サマーエンデュランス『BHオークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』は8月24日、17時35分から15分間のポールシュートアウトが行われ、アウグスト・ファーフスがアタックを担ったBMWチーム・シュニッツァーの42号車BMW M6 GT3がポールポジションを獲得した。2番手には25号車アウディR8 LMSが続いている。日本勢では、小林可夢偉がアタックしたメルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車メルセデスが6番手につけている。

 13時から行われた予選の後、アウディとポルシェのレースが行われ、薄暗くなった17時30分からいよいよ予選上位グリッドを決めるポールシュートアウトがスタートした。スパ24時間のようなシングルカーアタックではないため、開始7分以上前からファストレーンにコースイン待ちができるなど、クリアなラップを取ろうという意図が見られた。

 まずは開始早々、マーロ・エンゲル駆るメルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの999号車メルセデスAMG GT3が2分01秒232をマークするが、それを上回ってきたのはメルセデスAMG・チーム・クラフト・バンブーの77号車メルセデス。マキシミリアン・ゲーツのドライブで2分01秒071を記録した。

 このメルセデス勢のタイムを上回ってきたのは、ジュール・グーノン駆る107号車ベントレー・コンチネンタルGT3。2分01秒002を記録すると、さらにアウディスポーツ・チームWRTのドリス・ファントールが2分00秒720へ。一気に00秒台に入れると、今度はアウグスト・ファーフス駆るBMWチーム・シュニッツァーの42号車BMW M6 GT3が一閃。2分00秒455をマークしトップに躍り出た。ファーフスにかわされたファントールは、翌周2分00秒531をマークするものの、これはファーフスには届かなかった。

 各車は一度のアタックでピットに戻り、そのまま決着。予選12番手だったファーフスとBMWチーム・シュニッツァーが2年目の鈴鹿10時間のポールポジションを獲得し、ポールポジション賞の賞金100万円を獲得することに。2番手はファントールの25号車アウディR8 LMS、3番手にはニッキー・キャツバーグがアタックしたワーケンホルスト・モータースポーツの34号車BMW M6 GT3がつけ、BMW勢がポールシュートアウトで躍進を果たした。

「本当に誇りに思うよ! 世界でも最も有名なコースのひとつである鈴鹿で、世界一のファンの前でポールポジションを獲得できて嬉しいね。明日は長いレースだけど、この位置から優勝を目指したいね」とファーフス。

 4番手につけたのは、ミゲル・モリーナがアタックを担当した日本のカーガイ・レーシングの777号車フェラーリ488 GT3。グーノンの107号車ベントレーは5番手となった。

 6番手につけたのは、予選での18番手から大躍進を果たしたメルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車メルセデスAMG GT3。小林可夢偉が2分01秒024までタイムを縮め、日本人ドライバーで最上位につけることになった。

 日本人ドライバーでは、KCMGの35号車ニッサンGT-RニスモGT3を駆った松田次生は13番手。小暮卓史がアタックしたJLOCの87号車ランボルギーニ・ウラカンGT3は18番手となった。アウディ・チーム・ヒトツヤマの21号車アウディR8 LMSはリチャード・ライアンのアタックで18番手となった。