アウディR8のV10エンジン10周年記念モデル『R8 Decennium』とアウディジャパンのフィリップ・ノアック社長、カスタマーレーシング代表のクリス・ラインケ アウディジャパンは8月24日、2019第48回サマーエンデュランス『BHオークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』が開催されている鈴鹿サーキットで、アウディスポーツ・カスタマーレーシングチームのメンバーを紹介するとともに、アウディR8のV10エンジン10周年記念モデル『R8 Decennium』と、『RS 5 Sportback』の2モデルを発表した。
2019年はアウディにとって、RSモデル誕生25周年など多くの記念の年にあたり、今回鈴鹿10時間に参戦しているアウディスポーツ・チームWRT、そしてアウディスポーツ・チーム・アブソリュート・レーシングの2台は、RSの25年を記念したカラーリングで参戦。日本から参戦するアウディ・チーム・ヒトツヤマを加えた3台で上位進出を目指しているが、そんな記念すべきレースの会場で、アウディからふたつのモデルが発表された。
今回参戦しているアウディR8 LMSのカスタマーチームのドライバーたち、アウディスポーツのカスタマーレーシング代表であるクリス・ラインケも出席して行われた発表会では、アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長から、まずは12月から発売される新型アウディR8クーペ/スパイダーが紹介され、さらに『R8 Decennium』が紹介された。
アウディのフラッグシップクーペであるR8は、GT3をはじめさまざまなレーシングカーのベースモデルとなっているが、V10エンジン搭載モデルのデビュー10周年を記念したのが『R8 Decennium』。「デセニウム」はラテン語で「10年」を意味しており、2009年に5.2リッターエンジンを搭載した5.2 FSI quattroが登場してからの10年を意味する。
R8 V10 performance 5.2 FSI quattro S tronicをベースに、ダイナミックステアリング等、さまざまな特別装備が施されるほか、デイトナグレーマットエフェクトのボディカラーにハイグロスブラックスタイルパッケージが組み合わされる。また、ホイールはマットブロンズで、記念モデルとしての存在感を印象づけている。
さらに、インテリアにはDecenniumのロゴが配されるほか、特別なシートやバング&オルフセンのサウンドシステムを装備する。この『R8 Decennium』は世界222台限定で、本日より受注を開始し、価格は3091万円。日本では10台のみが販売される、認められたユーザーだけが手にできるレアなモデルとなりそうだ。
一方、続いてノアック社長から紹介されたのは、RS 5 Sportback。A5シリーズの中でも高い人気を誇る4ドアクーペのA5 Sportbackをベースとした初のRSモデルだ。アウディスポーツGmbHが手がけ、モータースポーツで培われた技術が注ぎ込まれる。
新開発の2.9リットルV6ツインターボ2.9 TFSIエンジンは450馬力を誇り、8速ティプトロニックミッションとアウディ自慢のクアトロが組み合わされる。また、エクステリアは専用前後バンパーが採用されるほか、豊富なオプションも用意され、伝説のアウディ・クアトロを彷彿とさせるブリスターフェンダーも備える。
一方でインテリアはスポーティかつエレガント。ファインナッパレザーのSスポーツシートや、アルミレースのデコラティブパネルを備える。ノアック社長は「ふだんの生活にも大いに活用してもらえるはずだ」と胸を張った。価格は1263万円だ。
ノアック社長による2台の紹介、そしての紹介に続いて登壇したのはラインケ。今季のニュルブルクリンク24時間優勝をはじめ、アウディのカスタマーレーシングカーの紹介、さらに今回の鈴鹿10時間に参戦する3チームのドライバーたちが紹介され、アウディR8 LMS勢の活躍を誓った。