2019第48回サマーエンデュランス『BHオークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』は8月24日、13時から公式予選が行われ、アウディスポーツ・チームWRTの25号車アウディR8 LMSがトップでポールシュートアウトに進出。ハブオート・コルサの27号車フェラーリ488 GT3が2番手、メルセデスAMG・チーム・クラフト・バンブーの77号車メルセデスAMG GT3が3番手に続いた。
インターコンチネンタルGTチャレンジの一戦として開催されているこの鈴鹿10時間は、予選をふたつに分けて行う。まず13時からの予選では、登録している3人のドライバーがそれぞれ15分間ずつタイムアタック。3人のドライバーの合算で順位を決し、そのトップ20が17時30分からのポールシュートアウトに進む。なお、予選1~3の間に最速タイムをマークしたドライバーには、『スーパーファステスト賞』として賞金100万円が授与される。
■ドライバー1
13時からの予選は酷暑のなかで迎えたが、アウディ・チーム・ヒトツヤマの21号車アウディR8 LMSからコースイン。各チームそれぞれのタイミングでアタックを行っていくが、フリープラクティス2でトップタイムをマークしていたアウディスポーツ・チーム・アブソリュート・レーシングの125号車アウディ(マーカス・ウィンケルホック)がダンロップカーブでコースアウトしたほか、アブソリュート・レーシングの912号車ポルシェ911 GT3 R(デニス・オルセン)の左リヤタイヤがパンクチャー。また、ガレージ59のアストンマーティン・バンテージGT3(アレキサンダー・ウエスト)のボンネットが外れてしまうなど、アクシデントが相次ぐ。
さらに、残り8分というところでは、高橋一穂がドライブしていたカーズ東海ドリーム28のロータス・エヴォーラMCが立体交差下でクラッシュ。これでセッションは赤旗中断となった。
セッションは残り3分21秒で再開されるが、ここでトップタイムを奪ったのはシルバークラスに参戦するサンエナジー1レーシングの75号車メルセデス。ニコ・バスティアンが2分02秒104をマークした。2番手にはメルセデスAMG・チーム・クラフト・バンブーの77号車メルセデス(マキシミリアン・ゲーツ)が続き、ベントレー・チームMスポーツの107号車ベントレー・コンチネンタルGT3(ジョルダン・ペッパー)が3番手につけた。
日本勢では、KCMGの018号車ニッサンGT-RニスモGT3(アレキサンドレ・インペラトーリ)が5番手。小暮卓史がアタックしたJLOCの87号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が8番手につけた。千代勝正の35号車ニッサンGT-Rが10番手に。11番手には小林崇志が駆ったチーム・アップガレージの18号車ホンダNSX GT3がつけた。
■ドライバー2
続いて行われたドライバー2の予選では、25号車アウディを駆るケルビン・バン・デル・リンデが2分01秒494をマークし、一気にタイムを2分01秒台に入れていく。さらにハブオート・コルサの27号車フェラーリのニック・フォスターも2分01秒820へ。また、クリストファー・ハーゼの125号車アウディも2分01秒995、ワーケンホルストの34号車BMW M6 GT3を駆るニッキー・キャツバーグも2分01秒907を記録した。
このドライバー2の予選を通じて、合算では25号車アウディがトップへ。27号車フェラーリが2番手、クラフト・バンブーの77号車メルセデスが3番手へ浮上する。カーガイ・レーシングの777号車フェラーリが6番手、35号車ニッサンGT-Rが7番手に浮上した。
ドライバー1予選では多くのアクシデントが起きたが、このセッションではトラブルやアクシデントがない予選となった。
■ドライバー3
これでトップ20が決まるドライバー3の予選では、まずはラファエル・マルチェッロ駆る999号車メルセデスAMGや、ジュール・グーノン駆る107号車ベントレー、さらにディルク・ベルナー駆る912号車が2分02秒台に入れていく。
そんななか、2分02秒232をマークしたのは、アウグスト・ファーフス駆るBMWチーム。シュニッツァーのBMW M6 GT3。さらに、デニス・リンド駆るJLOCの88号車ランボルギーニが2分00秒004をマークし、一気にポジションを上げた。
最終的にトップでポールシュートアウト進出を果たしたのは、25号車アウディ。2番手には、ニック・キャシディ、フォスター、そしてヘイキ・コバライネンがタイムを並べたハブオート・コルサの27号車フェラーリという結果に。3番手にはクラフト・バンブーの77号車メルセデスがつけた。なお、25号車のバン・デル・リンデが現段階で『スーパーファステスト賞』となっている。
4番手には、日本チームとして最高位となるカーガイ・レーシングの777号車フェラーリがつけ、千代勝正/ジョシュ・バードン/松田次生と好タイムを並べたKCMGのニッサンGT-RニスモGT3が5番手につけている。
日本勢では、JLOCの88号車が6番手。KCMGの018号車GT-Rが9番手、ホンダ・チーム・モチュールの30号車NSX GT3が14番手。アウディ・チーム・ヒトツヤマの21号車アウディが16番手。JLOCの87号車ランボルギーニが17番手、メルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車が18番手でポールシュートアウト進出を果たした。
上位19台はプロクラスの車両で、サンエナジー1レーシングの75号車がシルバークラスで唯一ポールシュートアウトに進出した。プロ-アマクラスでは、脇阪寿一/脇阪薫一/中西慧がドライブしたLMcorsaの60号車ポルシェが27番手でクラス最上位となった。