エアトリは8月22日、「公共交通機関のマナー」に関する調査結果を発表した。調査は今年7月にネット上で実施。10代~70代の男女1133人から回答を得た。
「公共交通機関利用時に周囲の人の行為に迷惑だと感じたことはある」という回答は「バス」「電車」「新幹線」「飛行機」すべてで過半数にのぼった。
「とても迷惑だと感じた」という回答が最も多かったのは「電車」で、女性が42.4%、男性が39.7%だった。男女で比較すると、全ての乗り物において男性より女性の方がマナーに神経質であることが明らかになった。
最も多くの人が迷惑だと感じる行為は、バスの1位は「大声での会話」(45.6%)、2位は「座席の座り方」(45.6%)、3位は「携帯電話での通話」(36.8%)という結果だった。電車の1位は「座席の座り方」(72.8%)、2位は「大声での会話」(58.5%)、3位は「携帯電話での通話」(56.3%)だった。
新幹線で迷惑に感じる行為として最も多かったのは、「大声での会話」(52.7%)で以降、「過度なリクライニング」(42.1%)、「後ろからシートを蹴る」(40.2%)という結果だった。飛行機では「過度なリクライニング」(54.4%)が最多で、次いで「後ろからシートを蹴る」(46.7%)、「大声での会話」(38.4%)だった。
「迷惑行為に注意をしたことはある」は少数派
「迷惑行為に対して注意をしたことはある」と回答したのは、男性は39.0%、女性は28.3%に過ぎず、思っていても口に出して注意する事をためらう人が多いようだ。
「迷惑行為の許せる・許せない」を聞くと、男女ともに「許せない」の1位は「後ろからシートを蹴る」(男性95.4%、女性96.5%)。次が「ゴミを放置する」(同93.7%、94.5%)だった。一方で、「許せる」の男性1位は「靴を脱ぐ」(80.8%)、女性1位は「座席を間違える」(78.9%)だった。
「公共交通機関を利用する際、周囲の人に迷惑をかけないように意識している」という人は95.9%に上った。
具体的にしている事として、
「席の座り方、手荷物の抱え方 濡れた傘の持ち方など」(50代女性)
「座席で足を組まない。リュックサックは背負わずに荷物棚へ置く」(60代男性)
といったことが出ていた。乗り降りの際に気を付けていることとしては、
「降りる人優先」(40代男性)
といったコメントやリクライニングをする際の後ろの人への気遣いとして、「座席を倒すときは、常に声をかける」(50代男性)という意見が挙がった。
周りの人にしてもらい心温まったこと「飛行機で荷物の収納を手伝ってくれた」
「周りの人にしてもらって嬉しかった事や心温まった行為がある」という人は過半数にのぼった。コメントでは、
「体調が悪い時に座席を譲ってもらったり、助けてもらったこと」(30代女性)
「飛行機の荷物の収納や取り出しを手伝ってもらった時」(40代女性)
「障害者なので、動きにくいが、床に物を落とした時に拾ってくれた」(60代男性)
といった、困っている時に手を差し伸べてくれた事へのありがたさや、
「中国で、新幹線で夫婦が別車両に分かれてしまった時、みんなが譲り合って同じ席にしてくれたこと」(60代男性)
「子連れで台湾新幹線に乗った際、すごく混んでいたのだがおじいちゃんが席を譲ってくれた」(40代女性)
など、海外旅行中に現地の方から親切にしてもらった経験談が寄せられた。