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退職者が多い会社の特徴「ノルマに追われやりがい見失った」「見て覚える風潮で、指導の際の口調がキツイ」

2019年08月24日 10:50  キャリコネニュース

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今や転職は当たり前の世の中になったが、転職には前向きなものと、後ろ向きなものがある。後ろ向きな理由で転職する場合、その原因は職場環境や待遇に問題があることがほとんどだ。

企業口コミサイト「キャリコネ」には、退職者が多い会社で働く人々のリアルな声が寄せられている。投稿には、「人手不足で、日常業務をこなすだけで疲弊している」などの声が集まった。

「休みは多いが、遊びに行くお金がないため、ろくな生活ができない」


「本部からのトップダウンの会社であり、ノルマに追われてやりがいを見失っている。退職者が多いからか、全店的に人手不足であり、日常業務をこなすだけで疲弊している。給与で従業員をつなぎとめているだけ」(事務管理、30代前半、男性、正社員、年収520万円)

「給料が凄く安い。休みは明けを含めると多いが、遊びに行くお金がないため、ろくな生活ができない。会社に貢献しても評価されず、多少のミスでも怒鳴られ、精神的に追い込まれる。先輩や同僚も同じ環境でモチベーションが低下していた。若い新入社員は泣いて数か月ですぐ辞める。退職者が多いのに関わらず、採用人数が少ない。在籍社員に物凄い負担がある。なぜ、退職者が多いのか全く考えていない」(物流サービス、30代前半、男性、正社員、年収350万円)

慢性的な人手不足を支える古株陣に、頑張りへの報いや励ましとして多くの報酬を与えることは間違っていない。しかし、原因に人手不足があるのなら、それでは抜本的な解決にはならない。人事が機能せず採用人数が増えない状態では、いくら社員が頑張っても余裕は産まれない。無理が続けば、働く意欲も下がってしまう。根本的な原因を解決しようとしない限り、若手が辞めていく状況が変わることはないだろう。

「対人関係で辞める人はほぼいない。給料がものすごく残念」

「職場の雰囲気はとても良好で、対人で辞める人はほぼいない。みんな仲良く、プライベートでも交流がある人がほとんど。数字の追求もほぼなく、非常にストレスのない職場と言えるが、退職者が多いのは給与がものすごく残念なところにある。独身者が残る傾向にあり、既婚を気に辞めるものも多い」(ルートセールス、20代後半、男性、正社員、年収260万円)

ノルマに厳しくない会社は、営業職にとっては働きやすい。人間関係も良いなら仕事の意欲も湧きそうだが、給料の額に問題があるとなれば話は変わる。

「経験年数10年以上の社員が多く、3~5年の社員は少ないため、教育制度が無い。転職組は早く仕事を覚える必要があり、厳しく教育をされる。見て覚えるといった風潮があり、指導の際の口調がキツイ人が多い。要求が厳しく、退職者が多いのが事実。スポーツが盛んで、会社全体で応援するアットホームな雰囲気もある」(代理店営業、30代後半、男性、正社員、年収300万円)

退職者が多い会社には、それを裏付けるような古い体制や職場環境が根づいている。就活・転職時に口コミを参考にする場合は、評価面と体質面を注意して見てみることがポイントになるだろう。