タイズは8月21日、「夏のオフィスの冷房温度」に関する調査結果を発表した。調査は今年8月にネット上で実施。20~50代の会社員444人から回答を得た。
「職場の冷房温度についてどう感じているか」を聞くと、「暑い」と感じている人が35.6%で、「寒い」と感じている人は15.1%という結果だった。会社員の過半数は冷房温度に不満を感じていることが明らかになった。
「職場の冷房温度について社員同士で揉めることがあるか」を聞くと、最も多かったのは、「直接言わないが、よく心の中で『もう少し温度を下げてほしい・上げてほしい』と思っている」(約39%)、以降、「ない」(約33%)、「少しだけ文句を言った・言われたことがある」(約18%)、「ある」(約10%)という結果だった。
「男性社員が設定温度を下げてさらに扇風機を回すのでやめて欲しいが言えない」
「暑い」と感じている人からは
「暑いので温度を下げたらお局様に怒られた。やはり古くからいる先輩社員や上司には逆らえない」
「高齢の社員が『寒い』と言って勝手に冷房を止めたりする。役職が就いている方なので強くは言えないが、勝手に切るのはどうかと思う」
とのコメントが寄せられた。中には、「温度を下げると必ず女性社員から『寒い』という声が上がってくるが、毎回わかっていることなのだから上着を着るなど自分で寒さ対策をしてほしい」という声も。「暑い」はともかく「寒い」は自分でなんとかするべき、ということのようだ。
「寒い」と感じている人からは、
「男性社員が設定温度を下げて、さらに扇風機を回すので寒い上に空気が乾燥する。体温が下がりお肌もカサつくのでやめて欲しいが言えない」
と文句を言えずストレスを抱えているコメントが挙がった。
熱いと感じる人からは「エアコンの吹き出し口で仕事をしている」との声も
「職場の温度はどちらに合わせるべきだと思うか」を聞くと、約47%が「暑がっている人に合わせるべき」と回答し、「寒がっている人に合わせるべき」(約43%)を上回った。
「寒がっている人に合わせるべき」と答えた人からは、
「暑がりの人は扇風機や冷却シートなどのグッズで対策をしてほしい」
「冷房は身体に悪いし、設定温度を下げることでエコや節約にもつながるから」
といった個々にグッズの活用をしてほしいという意見や健康や省エネを考慮したコメントがあった。
また、「女性はとくに寒くて頭痛や腹痛を起こすなど体調を崩してしまうから」と女性特有の悩みを挙げるコメントがあった。
「暑がっている人に合わせるべき」と答えた人からは、
「熱中症になる可能性があるため」
「営業の外回りや工場で汗水たらして働いているなど、現場から帰ってきた社員に対して、社内スタッフも少し協力してほしい」
という意見が寄せられた。
また、中立的な意見としては「国の推奨温度に合わせるべき」「お互いの妥協できる温度を決めて、あとは各自が対応する」という声も出ていた。
暑いと感じている人の中には、「エアコンの吹き出し口で仕事をしている」「小まめに塩分と水分を取っている」という人もいた。寒いと感じている人からは、
「ひざ掛けと長袖の上着に加えて、カイロや靴下を持参している」
「自分の席の近くの通風口を塞いでいる」
という声が寄せられた。