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SixTONESを応援する最大の魅力は“強烈な仲間感”にあり ファンと歩んだ激動の9カ月を振り返る

2019年08月23日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

SixTONES

 ジャニーズJr.の人気ユニット、SixTONESが歌う「JAPONICA STYLE」のMVが1000万回再生を突破した。2018年11月の公開から、およそ9カ月。思えば、この曲から、彼らの運命の歯車は大きく動き始めた。


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 YouTubeが世界各地で展開している『YouTube アーティストプロモ』キャンペーンに抜擢され、滝沢秀明が初めてプロデュースしたMVとしても話題となった本作。SixTONESの6人が、初めてドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)で共演したのが、2012年のこと。それから紆余曲折を経て、ようやく掴んだ大きなチャンスということもあり、MVは和の優雅な世界観で描かれながらも、6人の眼差しは“かましてやる“という覚悟を感じさせる強いものだった。


 並々ならぬ気合が伝わってくる仕上がりに、きっと多くの視聴者が心にズドンと衝撃を覚えたことだろう。またたく間に各国の視聴者の手によって字幕が追加され、コメント欄にも様々な言語で応援メッセージが届くように。その勢いを受けて、同年12月11日には、幕張メッセで行なわれたYouTubeの音楽の祭典『YouTube FanFest Music』に大トリとして出演。


 もちろん彼らは、その舞台裏の様子も動画で惜しげもなく発信していった。ギリギリまで振りを確認する姿に、こちらまで手に汗がにじむ。彼らと共に緊張したり、興奮したり、安堵したり……そんな感情の共有体験を重ねて、ますます視聴者を魅了していったのだ。


 ステージ上で見せるパフォーマンスと、はだけた浴衣で寝起き姿も披露する飾らなさのギャップ。一見クールでカッコいいのに、話すと面白かったり。ヤンチャそうに見えて、実は礼儀正しかったり。ワガママそうなのに、仲間をさり気なくフォローしたり。「仲良くない」と言い合うふたりがいたと思えば、いつの間にか雪解けを迎えていたり……次々にアップされる動画は、常に新たな気づきやときめきがあり、ファンも拡散せずにはいられなかった。


 そして、2019年8月8日。待望のCDデビュー発表へ。こうして振り返ってみると、9カ月間に起こった大きなうねりは、間違いなくファンが加速させたものだ。それは、本人たちにも十分伝わっている。支えてきたファンとの関係性について髙地優吾は「グループにもなっていない僕たちに投票してくれたり、SixTONESになってからももっと出してくださいって要望を送ってくれたり、ファンの人たちの声が反映されて助けてもらうことが多かったです」(雑誌『TVガイド』8.30号/連載番外編独占インタビュー)と語る。そして「ファンの皆さんにはSixTONESを一緒に作り上げていってほしい。ファンの皆さんもSixTONESの一員として」とも。


 そう、SixTONESを応援する最大の魅力は、強烈な仲間感にある。デビュー発表後に行なわれたYouTubeの『【すとーんずのらじお】ライブ配信』では、改めてSixTONESはファンの呼び名を決めないと宣言した6人。田中樹は「SixTONESって、Sixって6人の数字入っちゃってるけど、ある意味“私もSixTONES”、“俺もSixTONES”って名乗ってくれればと思います」とコメント。つまり、彼らのことを好きになった時点で、“6人とファン“という対面関係ではなく、SixTONESの一員。一緒に悪ふざけできる気のおけない仲間の輪に入った、といえば伝わりやすいだろうか。


 動画のコメント欄でも、長く支えてきたファンが、新しく好きになったファンに対して大歓迎するやりとりをよく見かける。「マジかよ、○○すりゃよかった」とメンバーのムチャぶりに即対応する森本慎太郎ばりのフレンドリーさだ。ジャニーズの先輩グループや他のアイドルが好きだったけど「一緒に応援したい」という声に対しても、「そんな人に好きになってもらえるなんて光栄」と盛り上がるほどの謙虚かつウェルカムな雰囲気。そのやさしい空気は、ときに言語の壁を超えたコミュニケーションに発展することも。


 そんなやさしい世界の広がりを知ってか、SixTONESはアーティストチャンネルを開設するやいなや、新たに「JAPONICA STYLE」のEnglishバージョンの動画を投稿。いよいよSixTONESにズドンとハマる人たちが世界へと広がっていく予感しかない。こちらも公開から約2週間で182万回再生を突破する好調ぶり。こちらの再生回数が1000万回を達成する日も近いのではないか。


 また、8月24日より放送の『24時間テレビ42』(日本テレビ系)に出演し、ジャニーズの名曲メドレーを披露することが発表されている。国内でも、年齢や性別を超えて彼らの魅力に気づく人も増えていくことだろう。合言葉は「ラフに、ラブを」。誰でも、いつでも入れるSixTONESの輪が、ここからどこまで広がっていくのか楽しみだ。(佐藤結衣)