『Auto Bild』誌によると、現在メルセデスのテスト兼リザーブドライバーを務めているエステバン・オコンが来季のルノーへ加入し、2017年からルノーに在籍しているニコ・ヒュルケンベルグの後任になるという。今年からルノーに加わったダニエル・リカルドはチームと2年契約を締結している。
皮肉なことに、オコンはルノーに今年移籍するはずだったが、ルノーは2018年8月にレッドブルとの契約を更新しないことを決めたリカルドと契約したのだった。
オコンはメルセデスジュニアチームのメンバーであり、メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、2020年に彼をF1レースに復帰させたいと繰り返し述べていた。オコンは2016年にマノーに在籍しており、2017年と2018年はフォース・インディアからF1に参戦した。どちらのチームも、メルセデスのパワーユニットを使用していた。
もしオコンがルノーに加入する場合、バルテリ・ボッタスはルイス・ハミルトンとともにメルセデスに残留することが確実になるだろう。
オコンがフォース・インディアに在籍していた時、チームメイトのセルジオ・ペレスとコース上で衝突することが何度かあった。ふたりは互いに激しく争う時があり、それは今年のハースにおける、ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンの間に起きていることと同様の状況だった。
また2018年のブラジルGPで周回遅れだったオコンは、トップを走るマックス・フェルスタッペンをオーバーテイクしようとして接触し、レース後に激怒したフェルスタッペンと小競り合いも起こしている。
そんなオコンに対して、1997年のF1世界チャンピオンで、現在イタリアのテレビでコメンテーターを務めているジャック・ビルヌーブは、「オコンは非常に自己中心的な走行をすることを、これまでの彼のキャリアのなかで度々見せてきた」という評価を下している。
もしオコンがルノーでヒュルケンベルグの後任となった場合、ヒュルケンベルグはハースとの契約が今年で終了するグロージャンの後任となる可能性がある。
ウォルフは、メルセデスは8月末までに結論を出すと語っており、オコンとボッタスは自身の将来について、間もなく知ることになるだろう。