高橋国光や黒澤元治などレジェンドドライバーが競演。『第2回AIMレジェンドクラブカップ』が10月、富士で開催 高橋国光氏や長谷見昌弘氏など、日本モータースポーツ界のレジェンドたちによって組織される『レジェンド・レーシングドライバーズ・クラブ』は8月21日、クラブに所属するドライバーたちによるレースイベント『AIM The Legend’s Club Cup 2019』を10月19~20日、富士スピードウェイで開催すると発表した。
2013年に結成された、国内のモータースポーツシーンを彩ってきたレジェンドドライバーたちで組織されるレジェンド・レーシングドライバーズ・クラブ。結成5年目となった2018年11月には、モータースポーツ文化の向上ならびに業界全体の発展、また高齢ドライバーを取り巻く環境の改善と進歩に繋げることを目的に『AIM Legend Cup 2018』が初開催された。
「昨年、初めてこのイベントを開催したところ、私たちが考える以上の反響がありました」と語るのは、レジェンド・レーシングドライバーズ・クラブの大久保力会長。
今年10月に行われる第2回大会に向けては「現役当時のような目が血走るレースではなく、OBたちの楽しく走っている姿を見てもらいたいです」と語り、「今後もOBチャンピオンが集まったこの会のメンバーたちで、イベントを継続して開催し、高齢者の交通環境問題などに対しても発言力を高めていきたい」と続けた。
■メンバーの最高齢は85歳。初参加者4名を含む、全15台が出場予定
このThe Legend’s Club Cup 2019は、10月19~20日に富士スピードウェイで開催される『富士チャンピオンレースシリーズ』の第5戦のなかで行われるレースのひとつとして行わる予定。
使用されるマシンは昨年と同様、ウエストレーシングカーズが製作する国産マシン『VITA-01』のワンメイク。タイヤは全車が横浜ゴム製『ADVAN NEOVA』を装着する。
このVITA-01は富士チャンピオンレース(FCR)や女性レーシングドライバーによるシリーズ戦『競争女子選手権KYOJO-Cup』で使われるものを借りる形になるという。
レースフォーマットは19日(土)に練習走行と予選、翌20日(日)に8周の決勝が行われる。スタートはローリングスタート方式が採られる予定だ。
同レースへの参加資格があるのは、レジェンド・レーシング・ドライバーズ・クラブ所属のドライバーで、現時点で参加を予定しているのは、初参加となる大岩湛矣氏、片桐昌夫氏、寺田陽次郎氏、長谷見昌弘氏のほか、岡本安弘氏、黒澤元治氏、桑島正美氏、清水正智氏、関谷正徳氏、多賀弘明氏、武智勇三氏、戸谷千代三氏、長坂尚樹氏、柳田春人氏の計15名。また、鮒子田寛氏が補欠として控えている。
参加を予定しているメンバーのなかで最高齢85歳の多賀氏は「現在、85歳6カ月の身ですが元気いっぱいです。モータースポーツの文化を広めることに貢献したいと思い、参加を決めました」とコメント。
今回、初参加となる“ミスター・ル・マン”こと寺田氏は「昨年は鈴鹿サウンド・オブ・エンジンと日程が重なり出場できなかったが、今年は参加することができてうれしいです。本当はもっと長いレースがしたいところですが(笑)、レースを楽しみたいと思います」と語った。
近代レースの黎明期から今日まで、レース界の発展と振興を担ってきたレジェンドドライバーたちの再競演は、レースファンにとって楽しみな1戦となりそうだ。
■AIM The Legend's Club Cup 2019開催概要
開催日時:2019年10月19日(土)~20日(日)
開催場所:富士スピードウェイ
レース大会名称:富士チャンピオンレースシリーズ第5戦
使用マシン:VITA-01(ウエストレーシングカーズ製)
使用タイヤ:ADVAN NEOVA(横浜ゴム製ワンメイク)
練習・予選:10月19日(土)
決勝8周(予定):10月20日(日)
車両台数:15台(予定)
参加ドライバー(予定):大岩湛矣、片桐昌夫、寺田陽次郎、長谷見昌弘、岡本安弘、黒澤元治、桑島正美、清水正智、関谷正徳、多賀弘明、武智勇三、戸谷千代三、長坂尚樹、柳田春人、鮒子田寛(補欠)