2020年1月公開の映画『サヨナラまでの30分』のヒロイン役が発表された。
同作は、『東京喰種 トーキョーグール』などの萩原健太郎が監督を務め、テレビドラマ『忘却のサチコ』などの大島里美が脚本を手掛けたオリジナル作品。1年前に死んだ人気ミュージシャンのアキ、再生中の30分だけ体の中身が死んだはずのアキになるというカセットテープを拾った颯太、颯太の体を借りてアキが会いに行く恋人カナの3人の人間模様を、音楽を通じて描く。率先して人を引っ張っていく前向きな性格のアキ役に新田真剣佑、人と関わることが苦手な就活中の大学生・颯太役に北村匠海(DISH//)がキャスティング。ダブル主演となる2人は共に歌声を披露するほか、新田はバンド演奏シーンのためにギター、北村はピアノに挑戦する。
ヒロイン・村瀬カナ役を演じるのは久保田紗友。バンドではピアノを担当していたアキの恋人カナは、アキが死んでバンドが解散してからは音楽も辞め普通の大学生活を送っているが、颯太の体を借りてバンド再結成を企むアキがカナに近づいていくことで、次第に颯太と心を通わせていくという役どころだ。
ピアノ初挑戦となる久保田は「撮影に入る前の準備段階で、ピアノの練習やボイトレ、バンドメンバーとリハを重ねたりと、約半年程常に私の心の片隅にカナがいて、現場では自然と役に入り込むことができました」とコメント。
■久保田紗友のコメント
村瀬カナ役を努めさせて頂くことになりました久保田紗友です。
撮影に入る前の準備段階で、ピアノの練習やボイトレ、バンドメンバーとリハを重ねたりと、約半年程常に私の心の片隅にカナがいて、現場では自然と役に入り込むことができました。
カナは真っ直ぐで芯の強い女の子ですが、大切な人を亡くしそれでも前に進もうと頑張る姿に私自身共感して苦しいと感じることもありましたが、監督、スタッフ、キャストの皆さんの支えがあり、カナという人物、人生を全身で感じて向き合うことができました。
観て下さる皆さんの心にも残る作品になると思いますので、是非たくさんの方に届いて欲しいです。
■萩原健太郎監督のコメント
ヒロイン役のオーディションは、数ヶ月の間で数回に分けて行われたのですが、久保田さんとはその最後に会いました。負けず嫌いな性格が強く出た、まるでこちらを拒否しているような眼差しがカナというヒロイン像と重なりました。撮影が進んでいくにつれ、芝居に対しての感の良さはもちろんのこと、自らを解放しどんどん自由に、いきいきと変化していく姿に驚きました。久保田さんのお陰でカナという役が想像していたよりも何倍も魅力的なキャラクターになったと思います。
■井手陽子プロデューサーのコメント
何色にも染まっていないフレッシュなヒロインを求めて行ったオーディションで、久保田紗友さんと出会いました。その凛とした姿からは、言葉を発せずとも、熱い情熱を感じ、その眼差しは、鋭くも、温かくもあり、様々な想いを抱えて生きる“カナ”というキャラクターそのものだと感じました。撮影では、ふとした表情や、仕草に、何度も心震わされました。この出会いがあったからこそ、“カナ”というキャラクターは、飛躍し、成長できたと思っています。物語に新たな一面をもたらしてくれたこの出会いは、今思えば必然としか思えません。