メルセデスのルイス・ハミルトンは、毎回のようにマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)とホイール・トゥ・ホイールの戦いをすること以上のことは望んでおらず、今シーズンの後半戦の第13戦ベルギーGPからこの若いふたりが戦いにおいてステップアップすることを期待している。
第12戦ハンガリーGP終了時点でドライバーズランキングトップのハミルトンは、ランキング2位のバルテリ・ボッタスから62ポイント差をつけている。サマーブレイク後、このまま上位フィニッシュを続ければ自身6度目のF1世界チャンピオンとなるだろう。
2019年シーズン序盤では、メルセデスのチームメイトであるボッタスだけがハミルトンに対する唯一の挑戦者だったが、レッドブル・ホンダのフェルスタッペンはこの数戦でハミルトンを出しぬいてきており、第9戦オーストリアGPと第11戦ドイツGPではメルセデスとハミルトンに完勝した。
一方、第2戦バーレーンGPでマシンにトラブルが発生するまでF1初優勝まであと一歩だったルクレールは、フェラーリで引き続き才能と経験に磨きをかけている。
ハミルトンはグランプリレースにおける次世代の卓越した才能に注目しており、フェルスタッペンとルクレールはなかでも最も優れた有望株だ。
「レッドブルは大きな一歩を進めたね。彼らは今年(ホンダの)パワーユニットにおいて大きな飛躍を遂げた。本当に素晴らしいことだ」と現世界王者であるハミルトンは語った。
「彼らはますます強力になっているし、マックスはまだ若いけど、数年はF1の世界にいる。このスポーツにおいてはもう若手とは呼べないね」
「シャルルはまだシーズン2年目だ。彼は成長しているし、強くなっていることが分かる。今シーズンすでに彼の優れたパフォーマンスを何度か目にしている。彼はまさに注目すべきドライバーだ」
「ただし、今後のフェラーリがペースを出せるかどうかは僕には分からないけどね」
「今のところ、彼らの調子は上がったり下がったりだ。昨年はトップ3チームの差は極めて小さかったけど、フェラーリがわずかに速かった。今年も1年を通して差が小さくなっていくことを願っているよ」
対戦相手やライバルチームに関係なく、ハミルトンは常に良い戦いをしたいと考えている。そのため34歳のハミルトンは戦う意欲に満ちている。
「僕は常に落ち着いているし準備が整っている。それは今年に限ってではなく、毎年のことだけどね」
「僕たちは極めて強力なチームだ。それに優れた仕事をしている。僕たちには最高のチームワークとプロセスがあるんだ」
「それはファクトリー、マシン、そしてガレージへのケータリングからドライバーまで、すべての人たちがそうだ」
「コミュニケーションと環境は最高で、これが毎週末に繰り返されるんだ」