アロンソは2019年3月、2019年のダカールラリーを制したトヨタ・ハイラックスでテストを行っている TOYOTA GAZOO Racingは8月20日、2020年1月に行われるダカールラリー参戦に向けて、フェルナンド・アロンソと走行トレーニングプログラムを開始すると発表した。8月20日からアフリカ南部の砂漠でテストを開始し、9月13~14日に南アフリカで行われる2019ハリスミス400ラリーで実戦デビューを果たす。
2018-19年のWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”をトヨタとともに戦い、ル・マン24時間を2連覇、シリーズチャンピオンも獲得したアロンソが、ラリーレイドへ本格挑戦する。
アロンソはF1やインディカー、WECなどを主戦場としてきたためラリー/ラリーレイドのでの実戦経験はないものの、3月には2019年のダカールラリーを制したトヨタ・ハイラックスを南アフリカでテストするなど、ラリーレイドへの興味を示してきた。
2020年のダカールに向けて、アロンソはオフロードでのドライビングスキルを高めるべく、今後5カ月間、TOYOTA GAZOO Racingのダカールラリーチームと連携し、過酷なラリーレイドに慣れるべく、ヨーロッパ、アフリカ、中東でハイラックスでの走行トレーニングプログラムを実施するという。
まずは8月20~23日の間、アフリカ南部の砂漠で走行テストを行い、その後、9月13~14日に開催される南アフリカのクロスカントリーシリーズ第5戦ハリスミス400ラリーで実戦デビューする。今大会では「極端に勝負には拘らず、実戦を通じてのテストを行うことが目的」とのこと。
「TOYOTA GAZOO Racingと一緒に、また新たな冒険を続けられることを本当に楽しみにしている」とアロンソ。
「2017年11月にトヨタのクルマを初めて運転して以来、2018/19 WECスーパーシーズンでル・マン24時間レース2連覇、チームチャンピオンの獲得、さらにチームメイトのセバスチャン(ブエミ)と(中嶋)一貴とともにドライバーズタイトルを獲得することができた」
「今年初めにオフロードラリーの体験をして、ラリーカーに長く乗っていたい気持ちが残ったんだ。サーキットレースとはまったく異なることは分かっていたが、前回のハイラックスでの走行テストは非常に有意義な経験だったよ」
「走行を重ねるごとに自信を持てるようになり、改善することができた。今後数カ月間の走行トレーニングで、ハイラックスのことをさらに知り、チームと協力していけることを本当に楽しみにしている」
「僕はさまざまなモータースポーツのカテゴリーで、つねに新しい挑戦に挑んでいきたいと思っていて、今はそれを叶えてくれる素晴らしいチームにいると思っているよ」
ダカールラリーチームのグリン・ホール代表も「今年3月、ダカールラリーで優勝したハイラックスでフェルナンドと南アフリカでの2日間の走行テストを行った。チームとフェルナンドにとって貴重な経験となったよ」と、アロンソを歓迎するコメントを残している。
「フェルナンドは、テストの間、十分に楽しんだだけでなく、ハンドルを握るたび、クルマに順応し、自らの走行を改善していった。これはフェルナンドが前回のテストに対して、準備万端で臨み、またラリーに必要なことを吸収していった結果の現れだ」
「ラリーレイドはフェルナンドにとって新しく、彼がこの挑戦に臨めるスキルと精神力を持っていると確信しており、また、ダカールラリー2019で総合優勝した我々は、フェルナンドと協力し、今後数カ月に渡るラリーという競争のなかでの自信も築いていくことができると強く思っている」
アロンソが参戦を見据える2020年のダカールラリーは、これまで開催されてきた南米大陸を離れ、サウジアラビアを舞台に2020年1月5~20日の日程で行われる。