F1のチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズは、ジョージ・ラッセルは本物の実力の持ち主であると考えており、ウイリアムズのルーキーである彼には輝かしい将来があると予測した。
現在21歳のラッセルは2018年にFIA-F2選手権でタイトルを獲得し、現在はグランプリドライバーとしての初年度を過ごしている。ウイリアムズが苦戦していることもあり、彼は厳しい状況の渦中にあるが、自身の学びを深めている。
ラッセルは第12戦ハンガリーGP予選Q1で善戦、Q2進出まであとわずかというタイムをマークし、そのパフォーマンスを称賛された。
ベネトン時代のミハエル・シューマッハーやルノー時代のフェルナンド・アロンソとともに仕事をしてきた経験豊富なシモンズは、今週F1の『Fan Voice』のメンバーから、現在の若き才能あるドライバーのなかで誰が未来のF1王者になると思うかと尋ねられ、ラッセルの名前を挙げた。
「少し型破りな答えになるかもしれないが、F2時代のジョージ・ラッセルには非常に感銘を受けていた」とシモンズは返答した。
「彼が首位でリードする様子や、レースをコントロールする様子、混雑の抜け方など、多くの困難な状況下でもとてもうまくレースをするのを見てきた。ウエットでもドライでもだ」
「うまくいかなかったときも彼は辛抱強かった。私は彼こそが注目すべきドライバーではないかと感じている」
シモンズのラッセルに対する肯定的な評価に、『Sky F1』のコメンテーターを務めるデビット・クロフトも同調した。
「ウイリアムズのような下位のマシンで走っている場合、比較対象はチームメイトしかいない」とクロフトは語った。
「ドイツでロバート・クビサがウイリアムズのここまで唯一のポイントを獲得したものの、それでも今シーズン中にジョージ・ラッセルは一貫して、より経験豊富なチームメイトを超えるパフォーマンスを見せている」
「とてもドライブが難しく安定性を保つことが難しいマシンでも、彼はまだほとんどミスをしていない」
「このスポーツにおける彼の将来にとって良い兆しだ。来シーズンも彼はウイリアムズに乗ることになるかもしれないが、そのことはチームにとっても、彼の成長にとっても悪いことではない」