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初優勝の平川亮「速くないような雰囲気を出して一気に仕掛けた」/スーパーフォーミュラ第5戦決勝トップ3会見

2019年08月18日 19:41  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ第5戦決勝トップ3会見
全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦もてぎの決勝レースを終え、初優勝を飾った平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、2位の小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、3位のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、そして優勝チーム監督の星野一義氏がトップ3会見に臨み、レースを振り返った。


■平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/決勝 優勝
「自分の嬉しさより感謝の気持ちの方が大きいです。ここまで結果が出ていないなかチームが頑張ってくれたし、周りで支えてくれている家族やファンのみなさん、スポンサーさんも楽しみにして応援してくれていたので、自信をもって週末走れたし、決勝でも力になりました」

「(アレックス・パロウとのバトルは)5~7周目くらいまでペースを抑えていて、様子を見ていました。彼のペースが落ちてきたからアタックしたけどうまく抜けず、その後は速くないような雰囲気を出して一気に仕掛けました。そこはうまくオーバーテイクできました。37周目のピットインは燃料の限界でした」

「金曜日の走り出しから自信があって、クルマの状態も自分のコンディションも良くて、勝てるかなという感触がありました。それを毎戦できるようにしていきたいと思います」

「チャンピオンシップはニック(・キャシディ)に譲りますが、初優勝できたしここから2勝、3勝を目指していくので引き続き頑張ります」

■星野一義監督(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「平川選手が一生懸命やっているなかで前半戦はクルマが決まらなかったのですが、なんとかチームで平川選手を支えたいということで、チーム内で異動(担当エンジニアが変更)がありました。こういう結果が出たということで、平川選手自身もチームのスタッフも自信がつくので、ものすごくいい優勝でした」

「ランキング何位だとか、そういうことは僕には全然見えていませんが、チームの雰囲気はこれでとても良くなると思います」

「(チームメイトの関口雄飛の流れは悪いですが)ドライバー両方に良い思いをさせたいです。ドライバー両方にチャンピオンになる可能性があるのに、予選でもいいところにいけていません。例えば第2戦オートポリスのように予選16番手から優勝できることもありますが、もっとチームの力をつけないといけないという謙虚な気持ちです。ドライバーにもっともっと思いっきり走ってもらいたいし、パーフェクトに戦えるように頑張ります」

■小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)/決勝 2位
「予選7番手から2位というのはおそらく喜ぶべきことだと思います。予選は思ったより良くなかったのですが、(レースについては)結構自信を持っていけるパフォーマンスがあるとレースの前からわかっていたので、落ち着いてやっていました。ですがなかなか前のクルマを抜くことができず、結果的に厳しいレース展開になりました」

「(福住仁嶺とのバトルについて)オーバーテイクは難しかったです。もっと早く抜いていたら、レース展開も変わっていたと思います。ここ3戦はずっと仁嶺を抜いているのですが、抜かれないようにどうやってブロックするかを(福住が)だんだんと学習してきたなと思います」

「平川が(アレックス)パロウを抜いた瞬間に『いかないとな』と思って仕掛けました。僕はフルタンクだったので、それまで待っていたんです。平川が(パロウを)抜いたからと仕掛けようと思って焦ったけれど、なかなか簡単に行かせてくれませんでした」

「最終的には(前のクルマがいなくなって)クリアエアになったところで少し(タイムを)稼いで、2位に上がれました。今日できるレースとしてはベストのリザルトだと思いますし、チームもピット作業をしっかりこなしてくれました。こういうレースを続けることによって、いつか勝つチャンスが来ると思っているので、今後も引き締めて残り2戦を戦いたいなと思います」

「タイヤのバイブレーションがひどくて、自分自身は脳震盪に近い状態でした。そろそろタイヤが爆発するんじゃないかと思ってピットに入りましたが、それがなければあと2、3周は走れたと思います」

「(レースでのミディアムタイヤの印象について)僕のなかでは“捨てタイヤ”だったので、マシンが重い状態ではほぼ走っていませんし、できるだけソフトで引っ張ろうとしました。『あれくらいかな』と思って走っていましたが、ラップタイムが速かったと聞いて『使えたのか』と思いました」

■ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)/決勝 3位
「本当に嬉しいしベストを尽くしたと思っているよ。12位からのスタートだったし、もてぎはタフなレースになるとわかっていたからね。振り返ればここ2年間は5位スタートだったから今回は苦戦していたんだ」

「でも、今朝のフリー走行でフルタンクで走り、2番手まで上がってこられたから調子が良いと思ったしスピードがあった。レース前の走行でもフルタンクで走り自信があったから、レースに向けてベストを尽くしてできるだけポジションを上げたいと思った」

「あとは、クリーンエアの部分を利用してポジションを上げていくしかないと思っていた。タイヤは両方のコンパウンドを使わないといけないけど、ミディアムタイヤスタートを選んだ。要するに(燃料で)ソフトタイヤ勢より30キロ重いクルマだったんだ。スピードを落とさず近づいていかなければならないからタフだったけど、ベストを尽くしたよ」

「4周目にピットインしてその後ソフトタイヤで走り切るのは、最初はどうなるかわからなかったけど、サインボードでアレックスや亮のタイムやギャップを知らされていたから、チームとのコミュニケーションはとれていた。僕の目標としては(福住)仁嶺よりも速いラップタイムで走ることだったんだ」

「(タイヤ交換後)残り47ラップあるからペースは抑えていた。大変だったのはトラフィックで、坪井(翔)のピットアウト後に引っかかったことだ」

「ランキングではトップに立ったけど、去年と同じ状況だから同じ気持ちだよ。山本(尚貴)は鈴鹿が得意だから次の岡山ではできるだけ良い結果を出したいね」