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全日本F3選手権第17戦もてぎ:宮田がフルマークで6勝目、タイトル決定を阻止

2019年08月18日 13:01  AUTOSPORT web

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宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
全日本F3選手権第17戦は8月18日、栃木県のツインリンクもてぎで14周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が優勝。ファステストラップも奪いフルマークを達成して、2位に入ったサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)とのポイント差を28に戻した。

 公式予選のセカンドベストタイムによって決定するスターティンググリッドは、タイトル決定阻止に向けて勝利が必至の宮田がポールポジションを獲得。フェネストラズがフロントロウに並ぶ。

 2列目には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が続いた。宮田とフェネストラズはともにいい蹴り出しを見せてスタートを切ったが、「そのあとの加速が鈍ってしまって」という宮田にフェネストラズが並びかける。宮田は2コーナーでグラベルにはみ出してしまうが、なんとかトップを死守。オープニングラップは2台のバトルが白熱したが、2周目からは宮田が少しずつリードを広げていった。

 その後方で激しいバトルが展開されていたのは、大津弘樹(ThreeBond F319)と笹原右京(B-Max Racing with motopark F3)による8番手争い。笹原は7番グリッドを得ていたが、スタートで順位を落とし、大津の先行を許してしまっていた。130RからS字などで幾度も並びかけていくが、大津はこれを何とかしのいでホームストレートに戻ってくる。

 9周目には0.1秒まで2台は接近するが、笹原は決定的なチャンスを見いだせず、最終的に大津が8位を守り切ってゴールしている。

 トップ争いは、最後まで安定したラップを刻み続けた宮田が勝利。フェネストラズはなんとかファステストラップを奪おうと最終ラップでプッシュするが、ミスでタイムを落とし、最終的には宮田の3.7秒後方でチェッカーを受けた。

 5周目に記録された1分45秒143がファステストラップとなり、宮田はフルマークを達成。フェネストラズとのポイント差は28となり、タイトル決定は第18戦以降に持ち越しとなった。3位に入ったのは3番グリッドからスタートした小高。前戦は悔しいリタイアを喫したが、今季5度目の表彰台獲得となった。

 マスタークラスは、第16戦、17戦のポールポジションを獲得したことで初代クラスチャンピオンが決定したDRAGON(TEAM DRAGON F3)が8勝目をマークしている。

全日本F3選手権第17戦ツインリンクもてぎ 決勝結果
Pos.No.MCDriverCar NameCarLapsGrid136宮田莉朋カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス141211サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3F314/スピース142337小高一斗カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス14347シャルル・ミレッシYTB by CarlinF317/スピース14552大湯都史樹TODA FIGHTEXF319/トダ146635河野駿佑RS FINE K&N F318F318/HWA14978片山義章YTB by CarlinF315/スピース1411812大津弘樹ThreeBond F318F318/スリーボンド東名148950笹原右京B-Max Racing with motopark F3F316/スピース1471051アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3F315/スピース14101130MDRAGONTEAM DRAGON F3F314/スピース1412125M久保田克昭Planex・スマカメ F3F315/トヨタ-トムス14131365エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3F312/スピース144

ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’45.143 5/14