2連続でポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING) 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦もてぎの公式予選を終え、ポールポジションを獲得したアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、2番グリッドの平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、3番グリッドの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が会見に登場。予選を振り返るとともに、日曜日に行われる決勝レースに向け、意気込みを語った。
■アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)/予選ポールポジション
「今、最高な気分だよ。前回の富士で(ポールを獲得した)この感覚を味わい、今週末も味わいたくてベストを尽くたから、ポールポジションを獲得することができて嬉しいよ」
「タイヤの使い方も難しかったし、トップ5のクルマがタイトな戦いのなかでタイムを争っていたと思う。そのなかで戦うのは難しいかったし、Q2に関してはクルマのポテンシャルを引き出すことができず苦戦したんだ。気温が高くてベストを出すのが大変難しいと感じた」
「Q2では戦略の違いで(他車と)出ていくタイミングが違い、最初にアタックしたときに、セクター3からトラフィックに引っかかってベストラップを刻めなかったんだ。だからQ3はリスクを負ってワンラップだけ思いっきり行ったよ」
「最高なラップを出すことができたからQ3はアメージングだよ。見事にクリアラップをとることができてポールを獲得できた。昨日からクルマが良い仕上がりになっていたから満足しているし、明日に向け引き続き頑張り良い結果を出したい」
「明日の細かい戦略はここでいうことはできないけど、ロングランはまだそこまでしていないし、高い気温で予想がつかないから明日のフリー走行後に決めると思う。ここでのレースはエキサイティングなものになるだろうし、誰もどうなるかわからないからレースになれば、1ストップをする選手もいるだろうし2ストップになるかもしれないし、そこが見どころだから戦略も面白くなりそうだね」
■平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/予選2番手
「金曜日の専有走行はトップタイムですごく調子が良かったです。今日のフリー走行は昨日と違って暑い状況だったのでコンディションがかなり違っていました。クルマのセッティングも昨日のままだったので、(コンディションに)アジャストしていく形でした」
「予選に関してはQ1はトップタイムを出せうまく走れましたが、Q2は失敗してしまい落ちた(ノックアウトした)と思いました。アタックラップで(トラフィックに)引っかかってしまい、次の周にもう一度アタックしようと思ったのですが、タイヤ(のおいしいところ)が終わってしまっていたのと、個人的な失敗があってできませんでした」
「なんとかQ3に残ることができ、(トラフィックを考え)一番最後まで待って残り4分で出ました。計測1回しかできないギリギリまで引っ張って出たので、クリアな状態でウォームアップ、アタックができました。Q2も計測1回で行きたかったですが、1周保険が欲しかったので、難しい状況でした。結果、2番手で終えたので、トップになったパロウ選手がすごく速かったのだと思います」
「今年は結果が低迷していて個人的にネガティブな雰囲気でしたが、チームはネガティブな雰囲気になっていなかったので、それにはすごく感謝しています。昨日からやりやすい雰囲気だったので、今日の予選は思い切って行くだけでした。明日はチームに感謝の意味も込めて良い結果で終わりたいです」
「予選にではソフトとミディアムでラップタイムの差が2秒くらいあったので、決勝はフレッシュのソフトで多く走ったほうが速くなるのは間違いありません。おそらく2ストップのほうが速いですが、リスクもあるから2番グリッドでその戦略を使うのは難しいと思っています」
「明日の朝のフリー走行で走ってみて、あまりにもタイヤが垂れるようであればこのグリッドからも2ストップがありえると思うので、明日はすごく面白いレースになると思います」
■福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/予選3番手
「昨日のフリー走行の走り出しから、セッティングはさほど悪くなくて、ミディアムタイヤを履き走っていました。でも乗っていてポールポジションは見えない感覚で、Q3に進出しても5、6番手くらいだと思ったので、今日のフリー走行はソフトタイヤで走りました」
「それでもタイムを伸ばすことができなかったし、新しいタイヤを履いてもアレックス・パロウ選手のタイムに全然届かず、もしかしたら予選は厳しくなるかなという思いで挑みました」
「Q1でミディアムタイヤで走り始めたら悪くないタイムで、Q1通過するかなと思ったらニック(キャシディ)選手のトラフィックで引っかかり、ギリギリだったのですがQ2に進出できました」
「Q2はフィーリングも良くてトップタイムだったのですが、あのラップは自分のなかでも精いっぱい決めたタイムだったから、Q3ではもっと速い選手が来るんだろうなと思っていました。(Q2のアタックのタイミングは)周りにいた選手とシンクロしていて影響はなくアタックできました」
「Q3もうまくまとめましたが、パロウ選手にかなわなかったし、ドライビング次第では2位になれたかもしれないので悔しい予選でした」
「(決勝の戦略は)今から考えます。今年のレースの流れ的に、(山本)尚貴さんと同じストラテジーにしておけば自然と前に行けるからそれを考えています(笑)」