全車がミディアムタイヤを履いて争うQ1では、各車がスタートとともにコースイン。ウォームアップに2周ほど費やしてからアタックが始まると、まずは前戦ウイナーのアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が1分33秒733というトップタイムをマークした。2番手には1分34秒036を記録したルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、3番手には0.040秒差で牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が続く。
1度目のアタックを終えて全車がピットに戻ったが、この段階ではトップのパロウから15番手の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)までが1秒以内となっていた。
残り時間が7分を迎えようというところで、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)を先頭に再び各車がコースへ向かう。残り時間3分を切ると2度目のアタックが始まり、ウォームアップ中のマシンにひっかかりつつも福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分33秒733をマークしたが、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分33秒217でトップタイムを塗り替えた。後方でもタイム更新が相次ぎ、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)、可夢偉らが上位に浮上した。
その一方でUOMO SUNOCO TEAM LEMANSの大嶋和也やアーテム・マルケロフ、KONDO RACINGの国本雄資と山下健太、牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)らがQ1敗退となった。トップからQ2進出圏内の12番手までが0.535秒差、13番手でQ2進出を逃した山下と12番手のドライバーとの差は0.055秒となっており、Q1から非常に拮抗した争いが繰り広げられた。
7分間で争われるQ2から、全車がソフトタイヤでコースに向かう。パロウがに1分31秒955というトップタイムをマークしたが、可夢偉がパロウを0.033秒上回る1分31秒922でトップに立った。アウアーも1分31秒台のタイムで3番手に続いたが、最後のアタックで福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分31秒869でトップに浮上した。
ディフェンディングチャンピオンの山本が5番手、Q1トップの平川が6番手でQ3進出を決めた一方、チームメイトの関口や、坪井、ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)がわずかの差でノックアウト。Q2は全12台すべてが1秒以内に収まる僅差の戦いとなった。