スポーツペサ・レーシングポイントF1チームのセルジオ・ペレスは、F1にレース中の再給油を復活させることは競技全体の利益にはならないと考えている。
FIA会長のジャン・トッドは最近、ショーを活気づけることを目的として、F1の首脳陣らに対して給油の復活を検討するよう後押ししており、ペレスはこれに対しての意見を述べた。
2010年にレース中の給油が禁止される前の時代にF1で走っていないペレスは、こうした策がF1のトップチームと中団チームとの差をさらに広げることになると感じている。
「僕はこれまで再給油を経験したことはないし、正直言って(F1に)激しい論争を仕掛けるつもりはない」とペレス。
「けれども変更があればあるほど、大規模チームには多くのアドバンテージが与えられることになり、それ以外とのギャップが広がってしまう。そこを僕ら全員が心配している。2021年に競技として何をもたらすことができるのかを見ていこう」
「(再給油は)レースにとっては良いことだが、こうしたことが持ち込まれて何かが変わるだろうか? そうは思わない」
レース中に短い時間で少量の給油を行うという規則を導入すれば、ドライバーはスタートからフィニッシュまで、より軽いマシンで走れるようになる。それがレースの活性化につながるとトッドは主張しており、これにはハースのロマン・グロージャンも賛同している。
「レーススタート時には100kgほど(燃料が)入っており、マシンがとても重い。ちょっと重すぎるかもしれないとは思う」とペレスは話す。
「でも僕はそういったマシンで9年間やってきた。問題の全ては、僕らがどんなショーを見せられるかというところにあると思う」
「観客は良いショーが見たいんだ。燃料が5kgか100kgかを気にしているわけではない」