トップへ

NCT 127、BLACKPINK、THE BOYZ、SE SO NEON…『SUMMER SONIC』で注目のK-POP勢

2019年08月16日 09:51  リアルサウンド

リアルサウンド

NCT 127『WE ARE SUPERHUMAN』

 都市型フェスとして人気の高い『SUMMER SONIC 2019』が8月16日から18日の3日間、東京はZOZOマリンスタジアム&幕張メッセで、大阪は舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)で開催される。世界各国から旬のアーティストを迎え、大小さまざまなステージで熱いライブパフォーマンスが繰り広げられるが、今回は特にK-POPアーティストの充実ぶりが目立つ。そこで出演する韓国勢の魅力を掘り下げてみようと思う。


(関連:サマソニとSpotifyに共通するマインドとは? 2社のトップが語り合う


■NCT 127
8月16日、東京会場・Spotify On Stage in MIDNIGHT SONIC(MOUNTAIN STAGE)
 フェスティバル初日にいきなりビッグネームが登場。BTSがワールドワイドな人気を得て久しいが、彼らがその後に続く存在として国内外から注目されている。SMエンターテインメント所属の多国籍ボーイズグループ・NCTから派生したユニットで、2016年7月に正式デビュー。日本、韓国、アメリカ、カナダ出身のメンバーで構成されており、キレの良いパフォーマンスと伸びやかなボーカル&ハーモニーに定評がある。


 先月リリースした「Highway to Heaven(English Ver.)」はシティポップのテイストを取り入れたエレクトロポップ、そして世界各国で大ヒットした「Superhuman」はコンプレクストロと呼ばれるジャンルのサウンドといった風に、音作りもかなりレベルが高い。日本の人気バンド・SEKAI NO OWARIや、オランダ人のDJ&プロデューサー・R3hab(リハブ)など実力派がそろう深夜のステージゆえに、NCT 127は普段よりもマニアックかつ大胆に攻めてくる可能性がある。ファンならずとも期待せずにはいられない。


■BLACKPINK
8月18日、東京会場・MARINE STAGE
 韓国発のガールズグループの中でも1、2を争うほどの人気を持つ4人組・BLACKPINK。きらびやかなEDM系のサウンドと、美しいビジュアルを十分に生かしたダンスパフォーマンスでヒットを連発している。マーチングとトラップを組み合わせたアグレッシブなトラックで迫る「Kill This Love」が生で体験できるのか、さらにアメリカの大型フェスティバル『コーチェラ 2019』に出演したときのようなバンドセットを再現するのか。韓国勢の中でも注目度においては最も高い。


■THE BOYZ
8月17日、大阪会場・SONIC STAGE/8月18日、東京会場・MOUNTAIN STAGE
 2017年12月にデビューした大所帯のボーイズグループ・THE BOYZ。対象とするジャンルが幅広いことで定評のある『SUMMER SONIC』だが、アイドル的な要素の強い彼らも招聘するとは少し意外であった。とはいえ、New Kids On The BlockやBackstreet Boysの流れをくむ清涼感のあるダンスポップは国境を超えた魅力があるので、こうした海外のイベントでは大いに受けることだろう。まもなくリリースされる4枚目のミニアルバム『DREAMLIKE』からのナンバーを中心にしたセットリストになると思われる。


■SE SO NEON
8月18日、東京会場・Billboard JAPAN STAGE
 韓国はもちろん海外でも評価されているSE SO NEONは男女混成バンドで2017年6月に音源デビュー。紅一点のファン・ソユンのスモーキーなボーカルと、ジミ・ヘンドリックスを思わせるサイケデリックかつワイルドなギタープレイで独自の世界観を作り上げている。ブルースロックやエレクトロポップ、フォークなどが融合した唯一無二のミクスチャーロックを是非とも生で体験してほしい。


■赤頬思春期(BOL4)
8月18日、東京会場・Billboard JAPAN STAGE
 韓国の音楽というとダンスポップのイメージが強いが、アコースティックポップもメインストリームのひとつ。その代表格が赤頬思春期(BOL4)だ。オーディション番組で注目を集め、プロの道へ。ヒップホップ的な感覚を取り入れた清涼感のあるサウンドメイクとともに等身大の歌詞や親しみやすいキャラクターが受けて、短期間で国民的スターとなった。今年6月に日本デビュー。『SUMMER SONIC 2019』の出演でさらなる飛躍を目指す。


■SEVENTEEN
8月17日、大阪会場・OCEAN STAGE
 2015年5月に登場して以来、爆発的な人気を維持し続ける男性13人組・SEVENTEEN。大所帯のボーイズグループは韓国ではめずらしくないものの、彼らの場合はボーカル、ヒップホップ、パフォーマンスの3チームで構成されており、それぞれが持ち寄ったものを合わせて1つの楽曲を完成させるスタイルでライバルとの差別化に成功した。今回のステージではGENERATIONS from EXILE TRIBEの後に登場。日本を代表するダンス&ボーカルグループに対してどのようなパフォーマンスで勝負するのか、興味津々である。


 日韓関係は厳しさを増しているが、エンターテインメントの世界においてはスムーズな交流を続けていきたいものだ。韓国の有名アーティストが多数参加する『SUMMER SONIC 2019』の開催が相互理解につながることを切に願っている。(まつもとたくお)