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King & Prince、一度知ると抜け出せない“沼”の正体 「koi-wazurai」MVでも楽しめる自然体の姿

2019年08月16日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

 King & Princeが8月28日に、4thシングル『koi-wazurai』をリリースする。発売に先駆けて、表題曲のMVが公開された。平野紫耀の主演映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の主題歌にふさわしく、ラブレターがうまく書けない平野をメンバーが応援するというストーリー仕立て。


(参考:King & Prince 髙橋海人、俳優から漫画家までチャレンジ続ける姿勢 活躍ぶりを振り返る) 


 黒縁メガネの理系男子に扮した神宮寺勇太に、バスケットボールを人差し指で回すスポーツ少年な高橋海人、ペイントまみれで無邪気に振る舞うクリエイティブ男子の岸優太。そして、ギター片手に不敵な笑みを浮かべる永瀬廉と、「ぜひともこの役柄で1本のドラマを!」と言いたくなるような、思わずワクワクしてしまう設定だ。


 それぞれ得意な部分を活かす形で恋のアドバイスするのだが、ボールを気持ちに見立てて受け止める練習をしたり、「好き」という想いを声に出して歌ってみたり……と、平野は翻弄されっぱなし。さらには、書きかけのラブレターを高橋が奪い取り、メンバーの間でパスを回すワチャワチャな展開が繰り広げられ、なんとも微笑ましい映像に仕上がっている。


 デビューシングル曲「シンデレラガール」で、白馬に乗った王子様のごとく颯爽と現れたKing & Prince。MVも、まるで「あるところに、6人の王子たちが住んでいたのでした」と、おとぎ話を読んだときのようなときめきをくれた。2thシングル曲「Memorial」のMVでは、たくさんの花に囲まれ、彼らが紡ぐ甘くやさしい世界を印象づけ、King & Princeらしさを確立。


 すると、3rdシングル曲「君を待ってる」のMVでは、白シャツにデニムと親近感あふれる姿を披露して、徐々に近づいてきた印象の王子たち。そしてついに本作では、すぐ近くにいる同級生のような身近な存在として描かれているのが、ファンを大いに喜ばせている。なぜなら、彼らの魅力は「まさに王子!」という面だけではないことを知っているからだ。


 King & Princeは、王子が英才教育を受けるかのごとく、ジャニーズJr.時代に多くを経験してきた。歌も、ダンスも、演技も、デビュー直後から、堂々としたパフォーマンスでファンを魅了。また、苦しい場面を共にしてきたことから絆も強い。だからこそ、メンバーでいるときには遠慮なくボケられる。それゆえにイジりイジられる関係性が狙わずともチラ見えし、本人も気づいていない可愛らしさ=天然な一面が発掘されるのだ。


 MV公開と共に、朝のワイド番組ではメイキング映像が一部オンエアされ、MV以上に和気あいあいとしたリアルな5人の様子が確認できた。ラブレターを奪われた平野が、なぜか岸の手に渡ったときだけ反応せず、オロオロする岸。かと思えば、真剣白刃取りで見事に岸の手から奪い取って「ちゃんと避けてよ~」と、したり顔の平野。だが、よく見ると、いつの間にか高橋が抱きついていて、見る側もツッコむのに大忙しだ。


 普段は、ツッコミ役もこなす永瀬も、なぜかサビの振付に“運命“を表す手話が取り入れられていることを知らなかった模様。その場で知って動揺するというギャップ萌えを仕掛けてくる。一方、神宮寺は平野の頭についた紙吹雪に気づいて「おちゃめなんだから!」とカメラまでエスコート。そのブレない彼氏感は実にあっぱれ。


 「僕たちも自然のまま楽しめるというか、ありのままの自分たちを映し出してる」と岸が語るように、自然体の姿で人々を魅了してしまう。それが、一度知るとなかなか抜けないKing & Prince沼の正体。本作の初回限定盤AのDVDには、そのMVメイキング映像も収録されている。King & Princeの魅力をこっそりのぞき見たい方も、さらにどっぷりと沼にハマりたい方も必見だ。


※高橋の「高」の字ははしごだかが正式表記。(佐藤結衣)