■『サマソニ』で初のYouTubeライブ配信が実現。東京会場の4つのステージから配信
8月16日から東京、大阪の2会場で3日間にわたって開催される『SUMMER SONIC 2019』。20周年となる今年は初となるYouTubeでのライブ配信が行なわれる。
東京公演のチケットは早々にソールドアウトしたため、チケットを手に入れられなかった人も多いだろう。その他さまざまな理由で現地に行けない人にとってもライブ配信はまたとない試みだ。日本の音楽フェスティバルとしては『FUJI ROCK FESTIVAL』に続いてのYouTube配信となる。
配信が行なわれるのは、『SUMMER SONIC 2019』東京会場のMARINE、MOUNTAIN、SONIC、RAINBOWの4つのステージのパフォーマンスの一部。MARINE STAGEはZOZOマリンスタジアムのメインステージ、MOUNTAIN、SONIC、RAINBOWの3つは幕張メッセ内の屋内ステージとなる。
各アーティストのパフォーマンスは、『SUMMER SONIC』公式YouTubeチャンネルでライブと収録映像を交えながら配信されるという。多くのアーティストのパフォーマンスを1つの視聴ページで配信するため、各パフォーマンスの頭から終わりまでがフルで配信されるわけではないと発表している。
■初日はThe 1975、Fall Out Boy、[ALEXANDROS]、The Birthday、BiSHらが登場
配信スケジュールについては『SUMMER SONIC 2019』のオフィシャルサイトやYouTube公式Twitterで随時発表される。ここでは現時点で明らかになっている配信予定アーティストを見ていこう。
初日の8月16日はThe 1975、アレック・ベンジャミン、[ALEXANDROS]、Bananarama、BiSH、Fall Out Boy、KEYTALK、LOUDNESS、PSYCHEDELIC PORN CRUMPETS、サム・フェンダー、SNOW PATROL、The Birthday、Two Door Cinema Clubが登場。
この日の目玉となるのは最新アルバム『A Brief Inquiry into Online Relationships』を提げたワールドツアーを敢行中のThe 1975だろう。2020年にリリース予定のニューアルバムのオープニングトラックとして16歳の環境保護活動家グレタ・トゥーンベリをフィーチャーしたことでも話題を集める彼らだが、この夏は世界各地のフェスを沸かせている。『SUMMER SONIC』への出演は2013年、2014年、2016年に続いて4度目となり、今回はMARINE STAGEに登場する。
またBBC「Sound Of 2018」にもノミネートされたサム・フェンダーやMOUNTAIN STAGE、SONIC STAGE、RAINBOW STAGEでそれぞれこの日のトリを飾るFall Out Boy、Two Door Cinema Club、LOUDNESSのパフォーマンスも配信予定。国内勢ではMARINE STAGEに出演する[ALEXANDROS]をはじめ、BiSH、The Birthday、KEYTALKらもラインナップしている。
■2日目はヘッドライナーのレッチリを配信。Circa Wavesや木村カエラも
2日目となる8月17日の配信アーティストとして明らかになっているのはRed Hot Chili Peppers、Circa Waves、COIN、Deaf Havana、ELECTRIC PYRAMID、木村カエラ、LOVEBITES、Machine Gun Kelly、ZEBRAHEAD。
今年のヘッドライナーの1組であるRed Hot Chili Peppersは2011年以来となる『SUMMER SONIC』への出演。3月にはエジプトのギザのピラミッド前にでライブを行ない、その模様を生配信していたことも記憶に新しい彼ら。2016年の『The Getaway』以来となる新アルバムの制作にも取り掛かっているそうだが、久しぶりの『SUMMER SONIC』のステージではどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
4月にニューアルバム『What's It Like Over There?』をリリースしたCirca Wavesは4度目の『SUMMER SONIC』出演。ZEBRAHEADはなんと8度目の出演となり、同フェス最多出場記録を更新している。また7月にChara、あいみょんらが参加したデビュー15周年記念のアルバム『いちご』をリリースした木村カエラのライブにも注目だ。
■最終日はBLACKPINK、Perfume、CHVRCHES、中田ヤスタカ / きゃりーぱみゅぱみゅらがラインナップ
3日目となる8月18日の配信アーティストにはAI、BLACKPINK、CHVRCHES、Kizuna AI、ラストアイドル、Mahalia、中田ヤスタカ / きゃりーぱみゅぱみゅ、Nulbarich、Perfume、R3hab、THE REGRETTES、SHAED、SOFI TUKKER、The Vampsがラインナップ。
PerfumeとBLACKPINKはMARINE STAGEに登場する。4月に開催された『コーチェラ・フェスティバル』でもライブの模様が配信され、話題を呼んだ両者。日韓を代表するガールズグループである2組のパフォーマンスを続けて観ることのできる貴重な機会となる。
CHVRCHESはMOUNTAIN STAGEのトリ前に登場。日本では『テラスハウス TOKYO 2019-2020』のオープニングテーマに“Graves”が起用されていることでもその名が知られている。またRAINBOW STAGEのトップバッターを務めるバーチャルYouTuber・Kizuna AIのステージや、ソロではなくユニットで登場する中田ヤスタカときゃりーぱみゅぱみゅのパフォーマンスも配信される。
■「配信を見た世界の人たちが、次は日本に来て、実際に会場に来たくなるようになれば」
さらにKizuna AIがインタビュアーを務める出演アーティストへの公式インタビュー動画が後日Kizuna AIの公式チャンネルで公開予定。インタビューの収録は『SUMMER SONIC』会場で行なわれるという。
また各配信日の全日程終了後から翌日の配信開始までの間は、一部パフォーマンスの再配信も実施される予定。お目当てのアーティストの配信を見逃したり、もう一度見たい人には嬉しいサービスだ。
クリエイティブマンプロダクション代表取締役社長の清水直樹は、『SUMMER SONIC』のライブ配信について次のようにコメントを寄せている。
< 今回、日本国内および海外の音楽ファンに向けてフェスティバルの様子を初めてライブ配信することになりました。日本以外の海外に向けては過去にライブ配信を行ったこともありましたが、今年は東京公演が全日SOLD OUTということもあり、会場にお越し頂けなかった方々にもライブの感覚を味わって頂けたら嬉しいです。そして、配信を見た世界の人たちが、次は日本に来て、実際に会場に来たくなるようになればと考えています。 >