元F1ドライバー、ギド・バン・デル・ガルデが、レッドブル・ホンダのシートを2019年シーズン途中で失ったピエール・ガスリーを激励するコメントを発表した。
F1サマーブレイク中の8月12日、レッドブルは休み明けのベルギーGPからガスリーをトロロッソに戻し、トロロッソのルーキー、アレクサンダー・アルボンをマックス・フェルスタッペンのチームメイトに起用することを発表した。
Sky SportsのF1コメンテーター、マーティン・ブランドルが「ピエールは残念だった。だが彼はこれからも走るのだし、まだチャンスはある」とコメントするなど同情の声も上がった。バン・デル・ガルデは自身の経験を振り返り、F1ではあっという間に状況がいい方に変化することもあるとして、温かい言葉でガスリーを励ました。
「2013年、ケータハムF1チームで走っていた時のことだが、シーズン半ばの段階で、僕は思うような成績を挙げていなかった。僕自身にとってもチームにとっても、期待外れだったんだ」とバン・デル・ガルデはSNSを通してコメントした。
「F1での最初の年だったが、一瞬ですべてが変わり得ることを僕は知った。クラッシュしたレースがあり、メカニカルトラブルが発生したレースがあり、あっという間にそれまで経験したことがないほどのプレッシャーがのしかかってきた」
「『まだ最初の年だ。うろたえるな。GP2では力を発揮できた。いずれ流れを取り戻せるはずだ』と、ひたすら自分に言い聞かせた」
「ある日のこと、チームボスから電話がかかってきた。彼との関係はとても良好だったのだが、こう言われた。『よく聞いてほしい。次のレースで失敗したら、降りてもらう』。会話はたったそれだけだった」
「パニックにはならなかった。プレッシャーをモチベーションにつなげ、次のスパ戦で予選Q2に進んだ。そしたらボスにハグされたよ。F1とはそういうところだ」
「話が長くなった。ピエールのことは気の毒に思う。だが、彼にこう言いたい。『絶対に諦めるな。そして去年までの自信と流れを取り戻せ。君なら、皆が間違っていたと証明できる。ぶちかましてやれ!』」