レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、シーズン途中でレッドブル・レーシングからピエール・ガスリーを降ろし、ルーキーのアレクサンダー・アルボンを起用するという決断について語り、ガスリーはバトルがうまくないという弱点を主な理由のひとつとして挙げた。
F1フル参戦2年目にレッドブル・レーシングに昇格したガスリーは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの大きなパフォーマンス差を縮めることができないまま、シーズン前半を終えた。レッドブル首脳陣は、2019年途中で彼を外すことは考えていないと繰り返し主張していたものの、サマーブレイク中の8月12日、次戦ベルギーGPからガスリーをトロロッソに戻し、今年トロロッソでF1デビューを果たしたばかりのアルボンをレッドブルに昇格させることを発表した。
マルコは、ガスリーとアルボン、それぞれのパフォーマンスを見れば、この決断はやむをえないものだったと発言した。
「ガスリーはトラフィックにうまく対応できない。ポジションを落とすばかりで、オーバーテイクすることができないのだ」とマルコはAuto Bildに対して語った。
「そのため、我々として残りのシーズンはアルボンを走らせるという対応を取らざるを得なかった。代わってガスリーはトロロッソで走る。来年マックスのチームメイトとして誰を選ぶべきかは、これから見ていく」
マルコは、アルボンのこの半年について「見事なデビューシーズンだ。マシンの力を最大限まで引き出した」と評価している。