ルノーF1チームのダニエル・リカルドは、F1における3週間のサマーブレイクは、チームとドライバーにとって、一歩引いた状態で前半戦を評価するいい機会になると語っている。
2019年、レッドブルからルノーへと電撃移籍をしたリカルドだが、これまでのところ期待したような結果は得られていない。シーズン序盤に信頼性の問題やパフォーマンス不足があり、こうしたことがチームとドライバーの結果に大きく影響している。
今シーズンのルノーの野望は、中団グループを率いて走りつつ、トップ集団との差を詰めることにあった。
しかしながらルノーは前半戦をコンストラクター選手権6位で終えており、トップ3以下では首位の座につけているマクラーレンからは43ポイントの差をつけられている。
「ネガティブな言い方はしたくないが、リセットするのは全員にとって良いことだ。時には少し離れたところから振り返ることも必要なんだ」とリカルドはサマーブレイクに入る前日に語った。
「2週連続開催の時は特に、忙しくて前に進むことだけを考えがちだ。離れたところに身を置いて、改善のために自分やチームに何ができるかを自分に問う余裕があまりないんだ。僕個人にとって(このサマーブレイクは)、新しいチームでの最初の半年間を評価する機会にもなる」
1年前にルノーへの移籍を決めた時、リカルドは、ルノーが中団の先頭で戦うために必要となる作業を楽なものと考えたわけではない。しかし、現在実際につけている位置よりも上位を走れると予想していたという。
「そう思っていた。期待を口にしたくはないが、シーズン開幕時には、どのように展開するかというシナリオが頭のなかにあった」とリカルドは、ノーポイントに終わったハンガリーGP決勝の後に話した。
「今どの位置にいるかを評価し、すべての面で前進し改善していくために、自分やチームに何ができるかを探る、いい機会だ。こうした日々によって感情的になって、ポジティブではないことをしてはいけない」
「サマーブレイクは僕らにとっていい機会になる。後半戦は良くなるはずだ。今は難しい状況に耐えて、チームの皆の気持ちがくじけないようにしていきたい。それができることは分かっている」