トップへ

SixTONESがYouTubeと相性の良い3つの理由 単独アーティストチャンネル開設を機に考える

2019年08月15日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

SixTONES

 8月8日に開催された、ジャニーズJr.の単独コンサート『ジャニーズJr.8・8祭り ~東京ドームから始まる~』にて、2020年にSnow Manと同時CDデビューを果たすことを発表したSixTONES。「待ちに待っていた」と、ファンをはじめ多くの人々が歓喜の声をあげたニュースであった。


(参考:SixTONESの旅シリーズ動画は名物企画に? 6人の個性と可能性を感じさせた「10万円アポなし旅」


 SixTONESは、Snow ManとともにジャニーズJr.を牽引するグループとして、これまでになかった活動を展開してきた。その中の一つが、日本人アーティスト初となったYouTubeの『アーティストプロモキャンペーン』への抜擢だろう。「ジャニーズをデジタルに放つ新世代。」をキャッチコピーにYouTubeを使って様々な活動をしてきており、ジャニーズ事務所公式YouTubeチャンネル・ジャニーズJr.チャンネル内でも、SixTONESの動画のクオリティは一際高いと評価を受けている。ではなぜ、SixTONESはYouTubeとの相性が良いのか、その理由について考えてみたい。


 まず挙げられる理由は、“自己プロデュース力の高さ”だろう。もちろんスタッフの協力もあるだろうが、ジャニーズJr.チャンネル内の動画は基本的には本人たちが企画を立案している。SixTONESの動画は「どうすれば自分たちをより魅力的にみせられるか」、「どうすれば視聴者を楽しませられるか」を基準に企画が考えられている印象だ。実際、8月9日に配信された「SixTONES【すとーんずのらじお】ライブ配信 from YouTube Space Tokyo」内では、後任となる7 MEN 侍のメンバーに「コメントを読んで需要と供給をしっかり(把握して)」と、田中樹がアドバイスを送るシーンもあった。パフォーマンス時はワイルドな印象が強いSixTONESだが、YouTube内の動画では、メンバー間でワイワイ楽しむ姿を映し出したものが多いように感じる。それは、自分たちの様々な一面を見せられるように、意図的にアップされてきたのかもしれない。


 2つ目の理由は、“メンバー全員のキャラクターが立っていること”。短いスパンの中で定期的に動画を配信するとなると、徐々にネタに行き詰まってくるはずだ。だが、SixTONESは6人6様、一人ひとりのキャラクターが強いため、いかようにも切り取ることができる。たとえば、ジェシーによる「Mr.ズドン」もその一つだろう。田中は進行やツッコミを担当、森本慎太郎はフリーダムにボケ倒し、ジェシーはクセが強い独自のボケをテンション高くやりきり、京本大我は不思議な世界観を発揮、松村北斗はクールで知的な中にも時折クスリと笑えるボケを発し、高地優吾は温かくメンバーを見守る常識人。多様な個性があるグループだからこそ、誰が主役になっても企画が成り立ち、6人集まってもそれぞれの役割分担を全力でこなすことができる。手数が多いというのは、コンスタントに動画をアップし続けるYouTubeにおいて、絶対的な強みと言えるのではないだろうか。


 そして3つ目は、“現状にとどまらない向上心があること”。以前、インタビューで「先々の目標を決めるというか、“この仕事を、最善を尽くして頑張ろう”と。1個1個、別のレースをやっている感覚です」(田中)と話していたが、「巻き込みたいですね、世の中を。社会現象のようなアクションがあればいいな!」(ジェシー)(引用:SixTONES、黒髪・制服姿で『モンスト』新CM出演 田中樹「モンストがオレらをつないでいた」)ともコメントしていた。以前から、デビューの先を見据えて活動をしてきたSixTONES。YouTubeをはじめ多くの人々に“自分たち”を手軽に届けられるSNSは、社会現象を起こしたいと語る野心あふれるSixTONESには、まさにピッタリと言えるはずだ。


 8月9日のライブ配信をもってジャニーズJr.チャンネルを卒業し、改めてYouTubeに単独のアーティストチャンネルを開設したSixTONES。「すとーんずのらじお」では、SixTONESらしい“男子軍団感”が繰り広げられたり、一人ひとりのダイジェストVTRでジャニーズJr.チャンネルの1年半を振り返ったりと、最後まで飽きずに楽しめる内容であった。そして、アーティストチャンネルは開設2日間ですでに登録者数が23万人を突破し、順調な滑り出しとなっている。「すとーんずのらじお」で、「ジャニーズJr.チャンネルが始まると聞いたときは、想像もしてなかった素敵な景色を見させてもらって、夢がいっぱいかなって。でもまだまだ僕たちには夢がたくさんある」と語っていた京本。YouTubeをはじめとしたwebという新たなツールを通して、彼らの夢が叶っていくのをこれからも見守り続けたい。(文=高橋梓)