ニュージーランドのアヒパラで2017年に生後2か月の乳児が死亡した件について、今月9日に検視官のデブラ・ベル氏(Debra Bell)が報告書を公表した。その内容によると、亡くなったサファイア・ローズ・モエンガローア・ウィリアムズちゃん(Sapphire Rose Moengaroa Williams)の血中アルコール濃度が100ミリリットルの血液に対して308ミリグラムのアルコールが検出されたという。ちなみにニュージーランドの飲酒運転の法定基準は、血中アルコール濃度が100ミリリットル中50ミリグラムとのことだが、サファイアちゃんはその6倍もの数値だった。
サファイアちゃんの検死を行った病理学者のサイモン・ステーブルズ博士(Dr Simon Stables)は当時、「心臓から高濃度のアルコールが検出されたが、肝臓の数値はそれほど高くはなかったようだ。また胃の中からもアルコールが検出されていない。血中アルコール濃度が高かったのは母乳が原因である可能性が高い」と示唆していた。
画像は『NZ Herald 2019年8月9日付「Coroner: Breastfeeding mothers should not consume alcohol, after baby dies with high alcohol level in blood」(Photo/ File)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)