2019年のモンスターエナジーNASCARカップは8月11日、ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで第23戦が行われ、ケビン・ハービック(フォード・マスタング)がキャリア通算47勝目を飾った。
チャンピオン決定戦“プレーオフ”突入まで残り4戦となった2019年のNASCARカップシリーズ。第23戦の舞台は1周2マイル(約3.2km)の高速ロングオーバル、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイだ。
60周、60周、80周の3ステージ合計200周で争われる決勝レースは現地11日(日)の15時19分、ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・マスタング)とハービックのフォード勢がフロントロウを占める形でスタートを迎えた。
ステージ1では、予選後の車検で失格となり最後尾スタートとなったマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)が速さを発揮。終盤のピットストップでタイヤ無交換作戦を採ったこともあり、ステージ1でトップチェッカーを受けた。
また、このステージ1ではハービックが32周目に右フロントタイヤのパンクチャーに見舞われ、緊急ピットイン。それでも6位でチェッカーを受けている。
ステージ1を制したトゥルーエクスJr.はステージ2でもパフォーマンスをみせてレースを支配していったが、チェッカーまでの残り5周でイエローコーションが出されたため、ギャップはリセット。残り1周で再スタートが切られた。
このリスタートで、2番手につけていたカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)がトゥルーエクスJr.を交わしてラップリーダーにおどり出ると、そのまま逃げ切りトップチェッカー。ステージ2を制することになった。
迎えた最終のステージ3は序盤にクラッシュが頻発し、計3度もイエローコーションが出される展開に。3度目のイエローコーションは153周目に解除された。
この時点でトップは直前のピットストップでタイヤを交換しなかったライアン・ブレイニー(フォード・マスタング)。これにケゼロウスキー、ジョーイ・ロガーノ(フォード・マスタング)が続く形となる。
この残り周回数は給油なしで走りきれるか危ういものだったため、各ドライバーは燃費走行しながらバトルを展開。そのなかで7番手からポジションを上げてきたのがハービックだった。
レースリスタート時点で7番手だったハービックは、前を走るマシンを確実にオーバーテイクしていくと、チェッカーまで残り17周の183周目には、ラップリーダーだったロガーノを交わしてトップに浮上。
その後は燃料をセーブしながらもマージンを広げ、最終的に1.595秒リードを築いてフィニッシュ。2019年シーズン2勝目、自身通算47勝目を手にした。
また、レース終盤にはケゼロウスキーやロガーノなどの燃料が足りず緊急ピットインを余儀なくされたこともあり、デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が2位に食い込んだ。3位はカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)だった。
この週末は10日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズ第21戦がオハイオ州レキシントンのロードコース、ミッドオハイオ・スポーツカー・コースで行われ、オースティン・シンドリック(フォード・マスタング)が優勝。3戦連続の2位にクリストファー・ベル(トヨタ・スープラ)が食い込んだ。
また同日、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイではNASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第16戦も行われ、オースティン・ヒル(トヨタ・タンドラ)が2019年シーズン2勝目を飾っている。
2019年のモンスターエナジーNASCARカップ第24戦は8月17日、テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。