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WEC:ジネッタLMP1に4人のイギリス人が搭乗。チームLNT、開幕戦シルバーストンの布陣発表

2019年08月14日 12:01  AUTOSPORT web

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チームLNTが2019/2020年WECに投入するジネッタのLMP1カー
8月13日、WEC世界耐久選手権に参戦するチームLNTは8月30日~9月1日にイギリス、シルバーストンで開催される2019/2020年シーズン開幕戦のドライバーラインアップを発表した。

 シルバーストンで母国ラウンドを迎えるチームLNTは、まもなく開幕する“シーズン8”から世界選手権の最高峰クラスに新規参戦する英国チームだ。同チームはLMP1規定最後のシーズンとなる2019/20年に、AER製エンジンを搭載した『ジネッタG60-LT-P1』を2台投入する。

 そんなチームLNTはフルシーズンエントリーの発表やバルセロナで行われた公式テストを終えた後も5号車と6号車に搭乗するドライバーラインアップを明らかにしてこなかったが、開幕まで約2週間に迫った13日、当該ラウンドの布陣をアナウンスしている。

 ジネッタのワークスドライバーを務める2015年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMP3チャンピオン、チャーリー・ロバートソンが牽引する5号車は、元GP2ドライバーで昨シーズンはドラゴンスピードのLMP1カーをドライブしたベン・ハンリーを迎えた。

 もうひとりはLMP1から撤退したSMPレーシング所属のイゴール・オルジェフに。このロシア人ドライバーはプロローグテストですでにジネッタLMP1カーをドライブ済みだ。

 若手中心の構成となった5号車に対して、6号車には経験豊富なスポーツカードライバーが招聘された。その内のひとりはALMSアメリカン・ル・マン・シリーズで2度のチャンピオン獲得経験を持つクリス・ダイソンだ。チームメイトとなるのはジネッタワークスドライバーのマイク・シンプソン。

 これにベントレー・スピード8で2003年のル・マン24時間レースを制した元“ベントレー・ボーイズ”のガイ・スミスが加わり、強力なトリオを完成させた。なお、ダイソンとスミスは2011年のALMSでコンビを組みLMP1クラスのシリーズチャンピオンとなっている。

「再びLMP1カーに乗り込み、ステアリングを握れるのは素晴らしいことだ」と語るのは、WECプロローグにも参加していたスミス。

「ゲームは非常に短い期間でとても大きく前進した」

「このジネッタのLMP1カーはとても印象的なクルマだ。AER製エンジンから発せられる強烈なパワーとテストで確認したペースが、再び僕の闘志に火を着けたんだ」

 そう語ったスミスをはじめ、ハンリー、シンプソン、ロバートソンという4人のイギリス人ドライバーを起用するチームLNTは、シルバーストンで行われる母国レースで王者トヨタと、先日ドライバーラインアップを発表したレベリオン・レーシングを相手に戦いを挑む。