2018年限りでヒュンダイ・モータースポーツのシートを失ったヘイデン・パッドンは、現在もWRC世界ラリー選手権へ復帰するべく、努力を続けていると明かした。
ニュージーランド出身のラリードライバーであるパッドンは、2014年からヒュンダイ陣営の一員としてWRCに参戦。2018年は最終戦オーストラリアで総合2位を獲得するなど速さを発揮し、ドライバーズランキング8位を獲得した。
しかし、2019年シーズンに向けてチームにはセバスチャン・ローブが加わったことなどからシートを喪失。2019年はWRCへ参戦できていない。
8月1~4日に行われた第9戦フィンランドにはMスポーツ・フォードからスポット参戦する予定だったが、直前に行われたテストでクラッシュがあり、本戦出場は叶わなかった。
事前テストでのクラッシュ後、パッドンにはラリー・フィンランドのレッキ(下見走行)に参加する選択肢もあったというが、パッドンはレッキに参加せず帰国の途についた。
レッキに参加しなかった理由について、パッドンはWRC公式サイト『WRC.com』に対し、「レッキ参加を計画していたけれど、ニュージーランドで新しいオプションについて話し合う機会に恵まれたんだ。だから飛行機に飛び乗った」と説明している。
「Mスポーツとともに(フォード・)フィエスタWRCを走らせるべく、全力で話し合いを進めている。今シーズン残りの大会で、いつ、どこでもマシンを走らせる準備はできている。とにかく自分のポテンシャルを披露したい」
「WRCに戻るためなら、どんなことでもするつもりだ。ラリー・フィンランドでは(参戦)目前まで迫ったけど、残念な形で夢が潰えてしまった。ただ、あれで僕のWRCキャリアが終わったとは思っていない」
「まだラリー人生の残りは長いと思っているし、以前にも言ったように、僕は最高のパフォーマンスを発揮できる状態にあると思っているんだ」
Mスポーツ・フォードを率いるリチャード・マイルナーは「ヘイデンとジョン(ケナード/コドライバー)は素晴らしいコンビで、(WRCに参戦できていないことは)残念に思っている」と述べた。
「我々は彼らを助けたいと思っているが、彼にマシンを託すためには追加の予算が必要になる」
パッドンについては、早ければ9月12~15日開催の第11戦トルコにスポット参戦するのではないかとの噂も流れている。