年収200万円台の人は、どのくらい貯金があるのか。キャリコネニュースの8月11日の記事で、年収200万円台の人に聞いた貯金状況を紹介すると、ネット上では共感する人が相次いだ。
記事では、ある50代女性(年収290万円)が貯金額150万円で、「不満というよりは不安。安定した老後の生活を送るには程遠い」と漏らしている。また20代で技術職の独身男性(年収270万円)は、
「奨学金も返済しなければならず、結婚もマイホームも何もかも諦めて、老後の2000万円を貯めなければいけない」
と絶望している。この男性、「貯金額5円」とあったが、いっそゼロより悲しい響きがある。(文:okei)
女性の収入の低さが深刻「年収220万なのに副業禁止。飼い殺しやめてぇ… 」
国税庁の2017年の調査によれば、20代前半の平均給与は年間262万円で、男女差も大きくない。だが、10代~70歳以上までの全体の平均では、男性532万円に対して女性287万円となる。非正規の共働きで家計を維持している人が大半と思われるが、独身者やシングルマザーにとって、女性の収入の低さは深刻だ。
ガールズちゃんねるには「私年収200万円です。貯金出来なくて本当やばい」など、記事に反応した嘆き声が次々に寄せられた。
「年収200万だけど貯金する余裕なんてない。お盆休みもあるけどズット引きこもり」
「老後は生活保護もらう予定でしかない」
「24歳、独身、正社員12万。田舎だから車の維持費は月に15000円。遊びに行くのも断ってしまう」
お盆休みで連休があっても、お金がないと人付き合いは希薄になる。交際相手とも出会いにくくなるだろう。何より友人との縁も薄くなっていくようでは悲しい。
「年収220万なのに副業禁止。飼い殺しやめてぇ… 」との声もある。「懲戒解雇にして損害賠償請求するからな」と脅されているそうだ。政府は2017年から副業を奨励し、いくつかの大企業では副業を解禁しているが、未だ禁止する企業は多い。自社にのみ滅私奉公して欲しいのだろうが、十分な報酬を貰えれば社員に不満はないはずだ。
「今は450万円。若いうちに行動に移した方が絶対いい」と薦める声
しかし、コメントは嘆き声ばかりではない。やはり、結婚に活路を見出だそうとする傾向は目立った。
「結婚したら、二馬力だからやっていける。 年収200万円でずっと独身はキツイと思う。 逆に結婚したら家事もあるし、そのくらいでゆるく働く方が楽」
などのほか、実際結婚したらラクになったとする声も見られた。
一方、前向きに転職を薦める人も。高卒でフリーターの頃は目一杯残業しても年収240万で、貯金も10万程度だったという女性。「このままじゃ死ぬ」と正社員の面接を片っ端から受けまくり、
「今は450万円。若いうちに行動に移した方が絶対いい 。未経験でも年齢が若ければ雇ってくれることが多い」
と経験を語り若者を励ました。
今どきは共働きがスタンダードで、税金は上がる一方、給料は上がりにくい。協力しあって生きていける人に出会えればラッキーだが、結婚は相手ありきのこと。年ごろになれば自動的に見合い話が舞い込んだ時代とはワケが違うので、やはり自分なりに努力し転職するほうが理想ではないだろうか。