全21戦で争われる2019年シーズンのF1は12戦を終え、マクラーレンのカルロス・サインツJr.はドライバーズ選手権で7位につけており、第13戦ベルギーGPよりトロロッソ・ホンダへ加入することが発表されたばかりのピエール・ガスリーに5ポイント差のところまで迫っている。
サインツJr.は、前半戦最後のレースとなった第2戦ハンガリーGPを、ガスリーよりひとつ上の5位でフィニッシュした。
「通常のドライのレースを5位でフィニッシュして、2戦連続でトップ5となったから、特に良い気分だよ」とサインツJr.は語った。
マクラーレンは低速コーナーを苦手としているものの、ハンガロリンクでは優れたパフォーマンスを発揮した。
「ハンガロリンクは、現代のF1マシンにとっては中速コースとなっているかもしれないね。なぜならそこではすごく速く感じるんだ。僕たちが予想していたよりも、いくらか相性がいい」
「第1スティントの最後の5周から10周で、僕たちはフェラーリより速いと無線で伝えられた。だからみんな俄然やる気になったよ」
「タイヤマネージメントの点で、マシンには進歩が見え始めている。ガスリーは後ろで速さを発揮していたけれど、彼を抑え込むことができた。良いペースを出せている時は、追いついてくるマシンを抑えるのがいつだってより簡単になる」
「オーストリアやフランスでも見られたけれど、(ハンガリーの)この種のブラックターマックの新しい路面は、僕たちのパフォーマンスの助けになるんだ。それでも僕たちは周回遅れだったから、まだ多くの作業をやらなければいけないということだ」
ドライバーズ選手権でガスリーにわずか5ポイント差まで近づいたことについて、サインツJr.は次のように語った。
「残念ながらこの調子が長く続くとは思わないけれど、でもそのことは、今の時点で僕たちがどれだけうまくやっているかということと、バクー以降どれだけ安定性を発揮しているかを示している。信じられないくらいだよ」
「最初の3戦はとても運がなくて、物事がうまくいかなかった」
「でもバクー以降は、冬の間のハードワークと、僕がファクトリーで懸命に取り組んだことが、大きく報われるようになったんだ。僕たちは素晴らしい戦略のもと、適切なピットストップを行い、毎週末パフォーマンスを維持して、日曜日に結果を出している。そうあるべきだし、これを続けていく必要がある」