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今の会社で働き続けたいと思わない理由、メーカー「職場がギスギス」、金融・保険「やりたい事とは違う」

2019年08月13日 13:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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イー・クオーレは8月9日、職場の環境に関する実態把握調査の結果を発表した。調査は今年6月にネット上で実施し、会社員・公務員・契約社員・派遣社員の男女20~50代800人から回答を得た。

今の職場に満足している人は41%で、「満足していない」(28.1%)と「どちらともいえない」(30.9%)の合計が約6割となった。

「給料・福利厚生」「評価が公平でない」「成長が見込めない」

いまの職場で働き続けたいという人は46.9%。「働き続けたいと思わない」(19.8%)、「どちらともいえない」(33.4%)の合計は約半数となった。連勤年数に見ると、「働き続けたい」は16~20年の社員(61%)、21年以上(53.7%)で高かった。

一方、7~9年では36.3%、4~6年で41.7%と数年レベルの勤続年数では満足度が低い。10年目を超えると「働き続けたいと思わない」の意向は下がるため、同社は「中堅社員のフォローが最も重要」とコメントしている。

働き続けたいと思わない理由は、上位3つが「給料・福利厚生」「評価が公平でない」「これ以上の成長が見込めない」と続く。次いで4位以降、「会社に将来性がない」「昇進・昇格がない」「職場がギスギスしている」「職場の人が信用できない」と続く。

理由ごとにみると「職場に威圧的な人がいる」は3年以下の社員で20.2%、7~9年目の社員で5.9%と先輩・後輩で意識の違いがみられた。一方で「職場がギスギスしている」は10年以上の社員は18.6%、7~9年目の社員は9.8%となっており、ベテラン社員の方が職場の空気が悪いと感じていることがわかった。

30代の上司を持つ人は「仕事の指示に一貫性がない」と不満

働き続けたいと思わない理由を業種別にみると、「職場がギスギスしている」「威圧的な人がいる」はメーカー(機械・電気)が最も多かった(いずれも22.6%)。

また「自分のやりたい事とは違うと感じる」は金融・保険業(23.3%)、「仕事内容について相談に乗ってくれない」はIT・通信・インターネットサービス(12.5%)が最多となった。

上司の年代別にみると、30代の上司を持つ人は「仕事の指示に一貫性がない」(23.4%)、「職場がギスギスしている」(21.9%)が上位になり、上司の未熟さがうかがえる。

一方、40~50代の上司を持つ人は「評価が公平・公正ではないと感じる」(40代19.4%、50代28.6%)や「この会社にいてもこれ以上成長できない」(40代22.4%、50代22.1%)と自分と上司の評価にギャップを感じていることがわかった。