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上野樹里が妻として、母として、新たな一面を見せる 『監察医 朝顔』第1章が完結

2019年08月13日 10:11  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)フジテレビ

 上野樹里が主演を務める月9ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)が、8月12日放送の第5話にて第1章完結を迎えた。


参考:風間俊介の人を惹きつける“素直さ” 『監察医 朝顔』桑原くんに滲み出る愛され力


 第4話までプロポーズ、妊娠と順調に進んできた朝顔(上野樹里)と桑原(風間俊介)。平(時任三郎)を混じえた朝食で結婚式、ドレス、結婚届けの日にち……と幸せでいっぱいの様子の桑原に、平は「引っ越しはいつするんだ」と2人が新居で新しい暮らしを始めることを考えていた。


 馴染みのお好み焼き屋でプロポーズを切り出し、かき氷の練乳を“奮発”と話す朝顔と桑原は、新居の準備に迷っていた。平と主任教授で朝顔にとっては姉のような存在の茶子(山口智子)が、婚姻届の証人になり、決断が迫る中、2人が取った選択は実家で朝顔と桑原、そして平とで暮らしていくというものだった。話を切り出したのは、桑原。生まれてくる子供と3人で、夏は縁側でスイカを食べて、冬は鍋を囲む姿まで想像している。何よりも決め手となったのは、平が小さな頃から住んでいたという柱に身長の傷が残った家に、暮らしたくなったことだ。


 桑原と平は、すっかり打ち解けている。朝顔の妊娠の様子を桑原に聞く平。しかし、平が朝顔に対して邪険に振る舞ってしまうのには、大切な一人娘が嫁として旅立っていくことへの寂しさがあったはずだ。家を出ることを強要する平に朝顔がついに「気を使ってんのはお父さんの方でしょ。そんな決まりないでしょ」「私が寂しいからここで一緒に住みたいんだよ」と押し切る。


 東北で被災した妻・里子(石田ひかり)との家族写真を手に、朝顔は「桑原朝顔」として嫁ぐ前の挨拶を平に始める。


「今まで30年間大切に育ててくれてありがとうございました。お父さんとお母さんみたいな、いい夫婦になります」


 朝顔と桑原が新居を見つけて新しい暮らしを始めれば、平は実家で一人暮らしになる。平は時間を見つけては今も東北に里子を捜しに出向いており、実家のキッチンに貼ってある里子のメモ書きも捨てられずにいる状態だ。朝顔と平の何気ない会話は多くあるが、家族として、深い話を2人はそこまでしていない。茶子や桑原を通して、平の癒えない心情を知っているように、家族とは会話をしづらい場合もある。第4話で、朝顔は今も里子を捜し続ける平について「お父さんを止めない。好きにさせてあげてほしい」と話していたが、そんな父を心配する彼女の心情も垣間見える。もちろん、思い出の詰まったこの家で新生活を始めることで母を喜ばせたいという思いもあるはずだ。


 朝顔と平の泣き笑いから、シーンは一気に母となった朝顔が娘・つぐみ(加藤柚凪)と朝の支度をする様子へと移る。写真棚には、朝顔と桑原の結婚式の写真が追加されていた。第6話では、4歳になる娘のつぐみと共に、朝顔たちの新たな生活が描かれる。平が手を繋ぎつぐみを幼稚園に連れていくカットや、父となった桑原がつぐみを風呂に入れる様子も。母となったことで朝顔の事件に向き合い方が変わっていくのかにも注目だ。(渡辺彰浩)