最初から辞めるつもりで入社する者は、滅多にいないだろう。せっかく入社したのだから長く続けたいと思うものだが、それを阻むケースは多々ある。キャリコネニュース読者から寄せられた、会社を辞めようと思ったエピソードを紹介する。
人事異動で事務から営業になった30代女性は、ノルマの重圧に苦しんだ。業務そのものが苦痛ではないものの、結局は契約を取れなければ評価されない会社だった。残業手当はつかず、数字を上げられなければ「上層部からの圧力がひどい」という。
「ストレスにさらされて持病も悪化。帰りが遅い日が続いて子供から『寂しい』と言われてしまった。自分は何のために働いているんだろうかと疑問ばかりになってきたとき、辞めようと思った」
社長に連れ出された映画で作業が遅れたのに「なんで終わってないんだ」と叱責
5人しかいない地方の零細企業で、IT系の技術職として働く30代男性は、社長と副社長の悪ノリを嘆く。
「事務所でロードバイクを組立てたり、平日の昼間から奄美へ遊びに行ったり、女ディレクターのところへおしゃれなスペイン料理を作りに行ったり、事務所で電子タバコを吸ったり……」
それだけにとどまらず「社長の髪がピンクや紫、緑色にコロコロと変わり、事務所にキャバクラのお姉さんを連れてきたり、飲みに行ったかと思えば、翌日は昼間からの出社」とやりたい放題だった。
唯一のエンジニアを映画に連れていき、そのおかけでベータ版のリリースに間に合わなかったにも関わらず「なんで終わってないんだ」と叱責したという。そんな中、男性はセキュリティ勉強会を聴講した際、情報漏洩における損害賠償について学んだ。男性は、
「その当時の業務で行っていたバックアップ取得スクリプトに顧客のカード情報が記載されていたので、社長に報告。誰が責任を取るのか聞いたところ『嫌なら辞めろ』とのことだったので、そのまま辞めました」
と振り返る。
「自分だけ勤務変更を教えてもらえない、ボーナスが月給より少額で渡される」
有料老人ホームに勤めていた20代の女性は、そのときに味わった苦い経験を語る。初めて正社員で雇われ、できるだけ長く勤めようと思っていたが、ある日を境に直属の上司の態度が豹変した。
「勤務変更を自分だけ教えて貰えず、遅刻扱いになり皆勤手当てもなし、ボーナスが月給よりも少ない額で渡される、SNSで悪口を書かれたりしました」
女性は「もうこんなところで頑張る必要もないし恩を返す必要もない」と退職。「その会社で知り合った人とも縁を切ってます。だって会う度に、あの上司を思い出してしまい、辛くなるので」と綴った。
ほかにも、
「上司に体の関係を迫られた。飲み会の席で酔わされて、体の関係を持たされた」(20代男性、建築・土木系技術職)
「子どもがいて時短勤務なのに、残業時間が40時間を超えたとき。19時に帰宅準備をしていたら『今日は早いね』って言われた時にはやってられないって思いました」(40代女性、電気・電子・機械系技術職)
といった声が寄せられた。
「会社を辞めようと思った瞬間」や「夏休み明け、職場にお土産を持っていきますか?」のアンケートを募集しています。