内閣府が世界各国の13~29歳の若者を対象に実施した「子ども・若者白書」によると、「自分自身に満足しているか」という質問に「そう思う」と回答した割合は日本は10.4%と最下位。アメリカ(57.9%)、「ドイツ」(33.0%)と比較して大きく差が開いた。日本人の自己肯定感の低さは度々指摘されるが、グローバルの視点で見たらその現状は非常に深刻なようだ。
ガールズちゃんねるでも6月、「自己肯定感が低い人」というトピックが立った。自己肯定感の低さを自覚しているトピ主は、友達の誘いを断る際も「私ごときが断っていいのか」と罪悪感を覚えるようで、何かを批判されると自分自身をまるごと批判されたような感覚になると、生きづらさを感じていると胸中を吐露した。(文:石川祐介)
「自分の話なんて面白くないから……」と常に聞き役になる
トピ主の嘆きに、「自己肯定感が低いから思ったことが言えなくて周りにバカにされる。それも『自分が悪いんだ』と思い余計にストレスを感じる」と、負のスパイラルに陥っているような書き込みが多数寄せられた。
「私なんかと会うのは嫌だろうと思って人を誘えない」
自分に誘われても迷惑だと思ってしまい友達を遊びに誘うことすらままならない人や、「友達と会ってる時も、私の話なんて聞いても面白くないだろうなと。ずーっと聞き役に徹してる」という声も見られた。
「人の前では過剰に自分を下げて接してしまうから、見下されたりぞんざいに扱われるようになりがち」
他にも、自己肯定感の低さから来る卑屈さが原因で、周囲になめられてしまい、どこに行っても冷遇されてしまうというコメントもあった。
「あなたがいるせいでお母さんには自由がない」と言われ育った、という人も
また、「子供の頃から今まで両親に褒められた記憶がないです」と自己肯定感の低さは親の接し方が原因だと指摘する人もいた。
中には、親から「あなたがいるせいでお母さんには自由がない。お母さんはあなたのために、こんなに我慢を強いられている」といった人格を否定する言葉を日常的に浴びさせられ、今も苦しんでいるという人も。
とは言え、「毒親育ちじゃないけど自己肯定感低い。自分に合ってない職場で働いてたからだと思う」と親に問題がなかった人でも、環境によっては自己肯定感を削がれることもあるのだろう。
「『自己肯定感が低いままでもいいじゃん』って思えるようになったら少し楽になれた」
自己肯定感を高めようとしなくても、低いままの自分を受け入れることで、少しは心が軽くなるのかもしれない。