F1のCEOであるチェイス・キャリーは、将来アメリカでのふたつ目の会場をF1カレンダーに加えるためのリバティ・メディアによる取り組みについて、「順調に前進している」と述べている。
2017年にF1を買収して以来、リバティ・メディアはアメリカ市場においてグランプリレースの存在感を強化することを強く希望してきた。
F1の商業権保有者であるリバティ・メディアは当初から、マイアミとラスベガスというふたつの観光都市を、レースの開催地となり得る候補地としてターゲットにしてきた。
昨年始まったマイアミとの話し合いは、地元からの反対により保留状態となっている。しかしキャリーは、フロリダのマジックシティは現在も有力なF1開催地候補だと主張している。
「これは我々にとって重要なことだ」とキャリーはリバティ・メディアの第2四半期の電話会議で述べた。
「我々はアメリカでふたつ目のレースを開催するという目標を、大々的に公表してきた。実際に今年、アメリカでのテレビ視聴者数は増えてきている」
「デジタルについては、実際のところ良い意味での驚きがあった。数年前は、デジタルで行なっていることは何もなかった。だから我々は施策を中止し、アメリカでのデジタル関連の取り組みを止めたのだ」
「アメリカには人々が考える以上に多くのファンがいる。そうした機会に我々は興奮している」
「我々はマイアミやラスベガスのような都市でレースを開催することについて議論してきた。昨年は当地でその件に取り組んでいた」
「私は順調に進んでいると感じているし、この件を継続して進めていく。関係者と先月も会議をしたが、来週もまた会議がある。この件は我々にとって重要であり、前進していると感じている」
キャリーはふたつ目の有力なアメリカチームをグリッドに誘致する機会についても述べた。また彼はいつか、アメリカ人ドライバーがグリッドに並ぶ日が来ることを望んでいるという。
「これまで、新規参入候補のチームと話をしており、チーム所有権のビジネスモデルを固めようとしている」
「アメリカのF1チームとしてはハースがあるが、我々は新たに有力なアメリカチームを追加したいと考えている。さらに将来的にはアメリカ人ドライバーを起用したい」
「それにはおそらく時間がかかるだろうが、我々は成長を継続し、当地でのF1とファン層への取り組みを構築していくための複数の要素があることを認識している」
「この事は優先事項として推し進めていくし、順調に前進している。その第一歩は、マイアミやラスベガスのような都市でのレース開催を追加することだろう」