F1ハンガリーGPは、ウイリアムズにとってブレイクスルーになったことが証明された。特にルーキードライバーのジョージ・ラッセルにとってはそうだった。
21歳のラッセルは、ハンガリーGP予選ではスターのなかのひとりだった。彼は2019年に、初めてウイリアムズを予選Q2へ進出させられそうな状況へと導いた。
2018年のFIA-F2チャンピオンであるラッセルは、レースを16位で終えている。11位につけて、あと少しのところでポイントを逃した前戦ドイツGPでの結果に並ぶものではないが、この結果はホッケンハイムでの雨の影響や、高いリタイア率のない状況で達成されたものだ。
結果としてラッセルはトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトの後ろ、そして中団グループのライバルであるランス・ストロールやアントニオ・ジョビナッツィよりも前でレースをフィニッシュした。このことは、ラッセルが2020年にバルテリ・ボッタスの後任としてメルセデスに加入する可能性を与えることになりそうだ。
「他のドライバーと競い合うことができてよかったよ。間違いなく今年最高の週末だった!」とラッセルはレース後に語った。
「予選は期待していたすべてのことを超えていたし、現実すらも超えていた。シングルラップでは間違いなく最大の力を発揮できていた。一方で、他のチームはいくつかミスをした」
「(レースでの)内容は、少しばかり現実な引き戻されるようなものだった」とラッセルは認めた。
「僕たちにはまだやるべき作業がある。僕たちは一歩進んだけれど、他のチームからは今もだいぶ離されている」とラッセルは付け加えた。
「でも今週末からは多くのポジティブな感触を得ることができた。僕たちは順調に前進している」
「この勢いで続けたら、というよりも続けられるべきなんだけれど、そうすればもっと頻繁に集団のなかで戦えるはずだ」
ラッセルはチームがドイツGPでFW42に投入した新たな空力アップグレードの恩恵を受けたが、それはハンガロリンクでのレースに適したものだった。
しかしラッセルによると、ウイリアムズのペース改善の鍵は他の部分にあるという。
「タイヤだ。すべてのタイヤだ。悪夢みたいだ!」とラッセルは語った。
「先週末は完全なる災難だったが、今週末はとてもポジティブだ。このような週末が一度限りのものか、そうではないのかを見ていく必要がある」
ラッセルのチームメイトであるロバート・クビサは、恒例のサマーブレイク後にF1が再開されるスパ・フランコルシャンにおいては、確かにもう少しの運を必要とするだろう。
ドイツGPでは今シーズン初となるポイントを獲得したクビサだが、ハンガリーGPでは週末全体を通して最下位から逃れられなかった。
「マシンの感触が悪かった。サマーブレイクが終わったら、完全に異なるコースへ行くことになる」とクビサは語った。
「ジョージがここ(ハンガリー)でできたように差を縮められるかどうか、様子を見ていく必要がある」d