ブラック企業で働いていると、次第にマヒしてくる。自身の神経がやられてからでは遅いが、実際ブラック企業とはどのような職場環境なのだろう。キャリコネニュース読者から寄せられた「ブラック企業現役在勤者の声」を紹介する。
営業職の30代女性の職場は、社内いじめとパワハラが横行している。
「社長の奥さんに少しでも意見をすると、半端なくキレる。社長の子どもが音出してゲームをしている横で、お客様に電話しなければならない」
さらに、社長や社長夫人には、「はいよろこんで!」と返すのが掟だという。それ以外の返答をすると、社長や社長夫人はもちろん、「その取り巻きである管理職から、無視・罵声・人格否定・情報隠蔽・業務阻害」などの総攻撃がはじまるという。
「俺が帰るまで帰るな。お前は自分のあがり時間を決められる立場じゃない」
技術職の30代男性は、入社10年でも基本給は変わらず、新卒が入社しても男性と同じ給料だという。学歴で判断しない社風と前置きしつつ、
「年下で学歴も下の新人が中途入社したが、自分より基本給が高い。前職と同じ給料で採用されたらしいですが、仕事もまともにできないのに」
と意味不明な待遇格差に苦痛を感じる毎日だ。
技術職の20代女性は、サービス残業を常識とする職場で働いており、「たとえ仕事がなかったとしても、絶対に定時ではあがらせてもらえません。先輩が帰るまで……」と明かす。そんな先輩から面と向かって言われた一言は衝撃だった。
「そんな先輩から『俺が帰るまで帰るな。お前は自分のあがり時間を決められる立場じゃない』と言われて絶句しました。しかも先輩、後半の数時間はゲームをしているのに。謎すぎます」
「月間残業が80時間ほどなのに『承認できるのは3時間が上限』」
管理・事務職の女性は、現在の勤め先を「名ばかり一部上場企業」と憤る。今年の年頭挨拶では、会長が「昔は女性が売春婦として体を売って稼いだ」「80歳になり性欲が無くなった」など、「完全アウトな発言を連発していました」という。
男尊女卑・セクハラが横行しており、
「社長や役員が、飲み会の席で女性社員の体を触ったりすることは当たり前です。表向きは、女性は一般事務職、男性は総合事務職ですが、給料・昇給・ボーナスの全てにおいて男女差があります」
女性は、「労働基準監督署に入って欲しいと願う毎日」だという。
ほかにも、
「残業なし、休みなし。365日中、364日出勤」(30代男性、販売・サービス職)
「月間残業が80時間ほどなのに『承認できるのは3時間が上限』という女支店長。あまりの独裁ぶりに、転勤を命じられた人は周囲に『脱北おめでとう』といわれるほどでした」(40代女性、販売・サービス職)
といった声が寄せられた。
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