ハンガリーGPでのケビン・マグヌッセンは25周に渡ってダニエル・リカルドを激しく防御していたが、ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、この動きにはまったく問題なかったと考えている。
マグヌッセンはあらゆる策をフルに活用してリカルドを寄せ付けず、しばしばブレーキング中にも防御の動きをし、オーバーテイクをかわそうとしていた。
しかしこの行為により、マグヌッセンはレース中にスチュワードから警告を受けることとなった。それでもシュタイナーは、そこには問題があると主張した。
「レースコントロールから、ブレーキング中の動きをやめなければならないと言われた。それだけのことだ」とシュタイナーは説明した。
「他にも常に同じことをするドライバーがいるのに、警告を受けていない。それが答えだ」
「あれは13位と14位を争う良いバトルだったと考えている。それがなければテレビ中継はかなり退屈になっていたことだろう」
スチュワードの警告はリカルドとのバトル中に正式にマグヌッセンに伝えられたが、レースコントロールの注意をさらに引く危険を覚悟したうえで、チーム自体は介入せず、マグヌッセンへ戦略変更をするようには伝えなかったとシュタイナーは語った。
「我々はペナルティか、あるいはスチュワードに不愉快な思いをさせる危険を犯すことにした。なぜなら、結局我々はレースをするためにここにいると思っているからだ。あれが危険だったなんて思わない」と彼は続けた。
「結果としてバトルによって順位は変わらなかったが、少なくとも良いショーにはなった。彼らは良いバトルをしていたと思う」
「確かにリカルドは不満があるだろうが、ケビンがやり過ぎたとは思わない。彼はポジションをキープしようとしていただけだ。みんな戦いを楽しんだと思う」