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MotoGPオーストリアGP:マルケスが初日総合トップ。中上は2019年シーズン2度目のトップ5圏内につける

2019年08月09日 23:31  AUTOSPORT web

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マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
MotoGP第11戦オーストリアGPのフリー走行1回目、2回目がレッドブル・リンクで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が初日総合のトップタイムを記録した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はフリー走行2回目で3番手タイムをマークし、初日総合4番手につけた。

 オーストリアGPは前戦に続き、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ・チーム)の代役としてステファン・ブラドルが参戦。また、チェコGPの翌日にブルノ・サーキットで行われた公式テストで転倒し、肺挫傷を負ったジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が欠場となった。

 フリー走行1回目は気温21度、路面温度32度のドライコンディションで行われた。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がセッション序盤からトップをキープすると、マルケスは少しずつ自身のタイムを縮めていく。マルケスはセッション開始10分過ぎ、10コーナーでオーバーランを喫するも、転倒することなくコースに復帰した。

 セッション開始20分を過ぎるころ、トップはマルケス、2番手にはジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、3番手にはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)というトップ3。

 セッション終盤、9コーナーでハフィス・シャーリン(KTMテック3・レーシング)が転倒。シャーリンは右手を気にする仕草を見せていたが、このあと行われたフリー走行2回目には出走している。

 残り時間5分を切って、各ライダーがタイムを更新していくが、マルケスのトップタイム1分24秒218には届かない。しかしチェッカーが振られた後のアタックで、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)が1分24秒033をマーク。ドヴィツィオーゾがこのタイムで、フリー走行1回目を制した。

 マルケスは2番手、3番手にはビニャーレスが続き、4番手にはミラー、5番手にはロッシがつけた。中上はトップから約0.8秒差の9番手だった。

 また、6番手で終えたファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)は、ブルノでの公式テストで投入した、カーボン製のフロントフォークで走行を行った。

■FP2:中上が3番手タイムをマーク
 フリー走行2回目も引き続きコンディションはドライで、気温は29度、路面温度は49度。このセッションも序盤からトップに立ったのはマルケス。マルケスはセッションの半分を終えた25分を過ぎてもトップを維持する。2番手にはダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)、3番手にはドヴィツィオーゾというドゥカティ勢が続く状況だ。

 セッションも終盤を迎えるころ、中上がトップのマルケスから約0.7秒差の4番手タイムをマークする。

 セッション残り時間10分を切って、マルケスやペトルッチ、ドヴィツィオーゾなど多くのライダーが最後の走行に入った。

 中上はここでもタイムを短縮して2番手に浮上するも、すぐにそのタイムをクアルタラロに更新される。中上もその翌周にクアルタラロのタイムを上回り、再び2番手。しかしセッション残り時間1分、その中上のタイムをビニャーレスが0.089秒更新し、2番手が目まぐるしく入れ替わっていく。

 こうした状況のなか、マルケスは序盤にマークした1分23秒916のタイムでトップを維持。マルケスがそのままフリー走行2回を制し、初日総合としてもトップで終えた。

 セッション2番手はビニャーレス、3番手は中上で、4番手にはクアルタラロが続き、トップ4をホンダとヤマハが分け合った。ドゥカティ勢は5番手のミラーが最上位。また、このセッションではMotoGPクラスルーキーのミゲール・オリベイラ(KTMテック3・レーシング)が6番手につけている。

 中上は初日総合としては4番手で、2019年シーズン2度目となる初日総合トップ5以内につけた。

 セッション序盤に上位につけていたドヴィツィオーゾは、終盤に3コーナーで転倒を喫し、タイムの更新はならず9番手。ドヴィツィオーゾは転倒後、ピットに戻っている。ドヴィツィオーゾフリー走行1回目のタイムで、初日総合としては3番手だった。