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RAYBRIGバトン「速いクルマを相手に立ち回ることができた」/スーパーGT第5戦富士GT500 2位コメント

2019年08月09日 16:31  AUTOSPORT web

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スーパーGT第5戦富士で2位を獲得したTEAM KUNIMITSU
8月4日に行われた2019年スーパーGT第5戦富士の決勝レース。スーパーGT GT500クラスで10番手スタートから2位表彰台を獲得したRAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンと山本尚貴が、500マイルの戦いを終えレースを振り返った。

RAYBRIG NSX-GT
ジェンソン・バトン/GT500決勝2位

「今日はクルマのパフォーマンスを最大限に出し切ったと思う。僕もナオキ(山本尚貴)も完璧なドライブをしたし、チームの戦略も素晴らしかった。勝つチャンスもあったと思うけど、6号車(WAKO’S 4CR LC500)にとって、セーフティカーのタイミングがラッキーだったね」

「正直がっかりしているけど、今日は23号車(MOTUL AUTECH GT-R)など、僕たちより速いクルマを相手に立ち回ることができた。特に23号車を抑えられたことは驚くべきことだよ。それだけチームが素晴らしい働きをしてくれたということだよ」

「結果には満足しているけど、どう頑張っても1位への勝負権がほとんどない状況にはがっかりさせられる。勝てたかどうかは分からないけど、セーフティカーの影響で勝負するチャンスすらなくなってしまったんだ」

「僕が担当した最初のスティントは、路面温度や気温が高くタイヤの内圧が上がりすぎて、ひどいオーバーステアに悩まされた。次のスティントに向けて内圧をアジャストしたら、とても走りやすくなった。ペースもよかったし、23号車に対してマージンを稼ぐことができた」

「ただ、まだマシンに改良すべき点は残っている。ブレーキングなどは特にね。次のオートポリスに向けて、まずは(8月10~11日の)SUGOテストで改善法を探らなくてはいけない」

「今回のポディウムは(先日誕生した第一子の)ヘンドリックスにとってもいいプレゼントになりそうだ。息子に会うために、今日すぐに家へ帰るんだ(笑)」

「今シーズンこれまでポイントを獲得しているのは表彰台に上がった時だけ(第2戦富士でも2位表彰台)。ほかの3戦ではアクシデントなどアンラッキーがあったからね。チャンピオンシップを考えると6号車が60ポイントまで得点を伸ばしていて厳しい戦いになっていると思う」

「スーパーGTにはウエイトハンデがあるから、まだ誰にでもチャンスはあるはずだ。それでも今僕たちの頭にあるのは勝つことだけ。チャンピオンシップのことはあまり考えないようにしているよ」

山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)/GT500決勝2位

「今回、17号車のペースがかなり良かったので共有できるものは共有していきたいですね。個々で争っているレースとはいえ、メーカーとして速く走らないといけないレースでもあるので、ホンダ陣営として(パフォーマンスを)底上げできればいいなと思っています」

(2基目のエンジンについて)
「この結果が物語っていると思います。あまり多くは語れないですけど……(苦笑)。エンジンがよくなければ2位にはなれませんから。もちろん優勝を目指しているので(2位という結果は)悔しいですけど、ここ最近ホンダにとってはいい流れではないレースが続いていたので、そういう意味では僕たちだけでなく、ホンダもミスなくいいものを提供してくれたから、この結果があると思います」

「非常に価値のある2位だったと思いますし、(ゼッケン)1番に恥じない戦い方がJB(ジェンソン・バトン)とチームと一緒にできたんじゃないかなと思います」

(2度目のセーフティカー明けのピットインについて)
「あのときチームから、いくつか戦略案を出されていました。ひとつは(周りと一緒に)そのまま入る。もうひとつはみんなが入るから1周遅らせて入る。最後の案はもっと引っ張るか、というものです」

「ある程度周りにあわせて、同じ土俵で戦うというのも場合によっては必要なこと。あまり裏をかきすぎてまたセーフティカーが出て、後手に回ってしまったら、(そのロスは)もう取り返せません。それだったら1周目に入るか、1周遅らせるか、選択肢はふたつだなと思いました」

「(セーフティカー明け直後に)23号車(MOTUL AUTECH GT-R)がピットインしそうだという状況も聞いていたので、であればずらそうと。でも、もし23号車が前にいる(ステイアウトする)なら、セーフティカーと一緒に(ピットへ)入ろうと思っていました」