8月9~11日にオーストリアのレッドブルリンクで行われるMotoGP第11戦を前に、ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティのファクトリーライダー6名と日本人ライダー、中上貴晶が意気込みを語った。
■LCRホンダ・イデミツ
●中上貴晶
「ブルノはトラックコンディションの変化で本当に難しい週末になりました。今週末も天候はあまり安定しないみたいです。チェコGPはトップ10で終えました。チャンピオンシップのため、ここで良いレースをすることがとても重要になります」
「レッドブルリンクは、ブルノよりもストップ・アンド・ゴーでストレートが長いことから難しくなりそうです。カル(・クラッチロー)とマルク(・マルケス)が昨年良いレースをしたので、そのデータがありますし、いつものようにベストを尽くしてトップ10入りを目指します」
■チーム・スズキ・エクスター
●アレックス・リンス
「レッドブルリンクはブルノとはまったく異なるレイアウトで、ロングストレートとハードなブレーキングを求められるから、少し苦労する可能性があるが、マシンは昨年から大きく進化しており、ブルノで試した新しい空力パッケージのフェアリングも本当によかった」
「オーストリアでもこれらが助けになるだろうと確信している。週末のレースが楽しみ。チームにいい結果をもたらしたいと思う。チームメイトのジョアンの欠場は残念、彼の早い復帰を願っている」
■ミッション・ウィノウ・ドゥカティ
●アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「レッドブルリンクがドゥカティにとって素晴らしいコースであることは間違いない。この2年間の結果を見る限り明らかだ。毎レース、ストーリーがあるが、去年はマルケスが2位で僕は3位だったが、今年もマルケスには競争力があると思う」
「最も重要なことは集中し、ポジティブだったチェコGPとテストのフィーリングを維持することだ。できる限りトライするし、あきらめないよ」
●ダニロ・ペトルッチ
「残念な結果に終わったブルノの後、オーストリアで再びマシンに乗るのが待ちきれない。計算上は表彰台をめざして戦うことができるレースとなるだろう。でも、接戦となることは間違いなく、これまでのように得意なコースとしてスタートすることはできない」
「金曜日に状況が分かるだろう。ブルノテストではフィーリングがよかったから、この感じをオーストリアGPのウイークでもキープしたい」
■モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
●バレンティーノ・ロッシ
「チームと共にバイクのセットアップを進める必要があるから、2週連続でレースができてハッピーだ。いいレースがしたい」
「ブルノテストはポジティブだった。好みのセッティングなど、いくつかの興味深いことを発見した。レッドブルリンクとの相性はあまりよくないが、ベストをつくす」
「ブルノテストのセッティングを試して、オーストリアで改善できるかどうか理解したい。とにかく、テストの後にそのままレースができることはポジティブだ」
●マーベリック・ビニャーレス
「ブルノテストでは加速を改善するためのニューアイテムがあまりなかったから、ベストなパフォーマンスを得るためのパッケージ作りに集中し、ブレーキングにより力を注いだ。レッドブルリンクにはストップ&ゴータイプのコーナーがあり、(ブルノテストでは)それに取り組んだ。加速で苦戦していることは分かっているから、フロントのフィーリング改善に焦点を当てたんだ」
「オーストリアでどのような結果になるかは分からないが、とても難しいコースだ。トップグループで戦うことができるようにトライするよ」
■レプソル・ホンダ・チーム
●マルク・マルケス
「サマーブレイクの後は慌ただしかった。もちろん、ブルノでの結果にはとても満足しているが、今は再び集中してオーストリアGPに備えなければならない」
「レッドブルリンクはとてもユニークなコースで、ブレーキングとエンジンパワーが重要になる。過去にはとてもエキサイティングなレースをしたので、今年もおもしろいレースになると思うよ」
●ステファン・ブラドル
「ブルノでRC213Vにライディングした後、もう一度このマシンでレースができることにわくわくしている。オーストリアではもっと早くペースを上げることができると思う。レッドブルリンクでは一度しかレースをしたことがないが、チームは信頼できるし、必要なことはすぐに学ぶことができると思う」
「このチャンスを与えてくれたHRCとチームに感謝したいし、オーストリアGPでも生産的なウイークを過ごすことができると確信している」