シリーズ創設初年度から多くの参加台数を集め、高いコンペティションレベルを実現するTCR新大陸、オーストラリア・シリーズ。その新選手権に参戦している“古豪”ギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)が、シーズン半ばにして体制拡大を決定。3台目のルノー・メガーヌR.S.TCRを投入することが明らかになった。
オーストラリアのモータースポーツ・シーンを代表する強豪チームであるGRMは、2000年シーズンにバサースト1000を制し、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーにはスティーブン・リチャーズ、ガース・タンダー、ジェイミー・ウインカップ、そしてスコット・マクローリンら錚々たる顔ぶれを輩出してきたトップチームとして知られている。
そして今季創設の新ツーリングカー選手権には、開幕戦から4台のマシンを投入。2台のアルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR、そして同じく2台のルノー・メガーヌR.S.TCRを用意し、アルファにはジミー・バーノンとジョーダン・コックス、ルノーにはともにVASCの耐久カップ登録ドライバーでもあるクリス・ピザーとジェームス・モファットを起用している。
そのGRMは、9月20~22日に開催される地元メルボルンに近い第6戦サンダウン・ラウンドから、新たに3台目のルノーを投入する計画だというが、エントリー最終決定はまだ少し先になるという。
「とは言え、我々としてはすでに新たな1台をオーダー済みで、3台目のルノー・メガーヌR.S.TCRはもう間もなくオーストラリア大陸に到着することになるだろう」と語るのは、チームマネージャーを務めるバリー・ロジャース。
「可能ならば第6戦のサンダウンでのイベントか、少なくとも最終戦のザ・ベンドまでには確実にもう1台のマシンを手にしているべきだと考えている」と、地元WEBサイトの質問に答えたロジャース。
「走らせられるかどうかはまだ確定条項ではないが、すでにオーダーは済ませており、発注から3週間後にはマシンデリバリーが開始される見込みだ」
GRMは先週末に開催されたクイーンズランド・モータースポーツウェイでの第5戦イプスウィッチ・ラウンドを前に、ルノー・オーストラリアから支援拡大のアナウンスを受けており、ジェームス・モファットがドライブする34号車には、新たにルノースポールのロゴが掲げられている。