ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの前澤友作社長は8月9日、会社を一度退職した社員を再雇用する "出戻り"についてツイッターで言及した。
前澤社長は「会社を辞めていくスタッフには『また戻りたくなったらいつでも戻っておいでねー』って言って送り出す」というが、
「戻ってくる際の面接に意外とみんな受からないんだよな。戻れるという甘えがあるからなのかなー」
と疑問を持っている。
「いざ数年後に面接に戻ってくると、あの時の情熱を失ってる人が多いのも事実」
中々受からない理由について、「転職してから数年後にまた面接に来ても、働いてた時の情熱や覇気が失われていることが多いようです。なんでなんだろうね?」と投稿。
これに対してコメント欄では、「(戻ってくるなら)再雇用しますよって聞こえる」「退職時に社長直々に戻っておいでと言われて面接で落ちるなんて1ミリも思ってないでしょう」といった声が相次いだ。
前澤社長は「いつでも戻っておいで」という理由について、「その時は惜しまれながら辞めていく人が多いから、戻ってきて欲しいって伝える」というが、「いざ数年後に面接に戻ってくると、あの時の情熱を失ってる人が多いのも事実」と明かす。
ただ、同社社長室室長兼人自本部本部長の西巻拓自さんは「一応補足しておきますと、出戻り入社後に活躍してるスタッフも沢山います笑」とツイートしている。実際にはそれなりに面接を通るようだ。
エン・ジャパンが実施した「企業の出戻り(再雇用)実態調査2018」によると、出戻り社員を再雇用したことがある企業は72%。再雇用する理由は「即戦力を求めていた」(72%)、「人となりがわかっているため安心だから」(68%)という声が多かった。
再雇用するきっかけは「本人からの直接応募」が6割で、再雇用後の周りの社員の反応は83%が良好だ。
しかし、以前はその会社の社風に馴染み、結果を出すことが出来ても、一旦離職することで感覚が変わってくることもある。たとえ退社時に「いつでも戻ってこい」と言われても、生半可な気持ちだと難しいようだ。