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ライコネン「プライベートに干渉するチームとは契約しない」。危険なスポーツも自由にエンジョイ

2019年08月09日 07:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

キミ・ライコネンと妻のミントゥさん
キミ・ライコネンは、アルファロメオの上層部から私生活についての干渉は受けず、自由にジェットスキーやバイクを楽しんでいると語った。

 怪我によるドライバーのレース欠場を懸念する多くのF1チームは、ドライバーが私生活で危険な活動やエクストリームスポーツに参加することを禁止する条項を契約に盛り込むことを要求する。

 また、通常ドライバーは、F1シーズン中に他のモーターレースカテゴリーへの参加を希望する場合は、チームから特別な許可を取らなければならない。

 しかし、アルファロメオはライコネンというスターを手放したくないためか、こういった契約で彼の行動を制限してはいないようだ。  

「僕は自分の契約書を読んでいない。僕に関する限り、その価値はゼロだからね」と今週ライコネンはハンガリーの『Vezess』誌に語った。

「最初にアルファロメオ・ザウバーと話をした時、彼らが何か不満や泣き言を言うようなら、僕はこれ以上ここにはいない! と言ったんだ」

 ライコネンは陸上、水上問わず、スピードを楽しむことが大好きで、ジェットスキーやダートバイクに乗ることを趣味にしている。また、多くのフィンランド人と同様に、余暇の間にアイスホッケーにも興じている。

「人生には多くの危険なものがある」とライコネンは指摘した。「もちろん常に慎重にやろうとしている。でも、何か問題が起きた時に話せば、それで十分だ」

 ライコネンは39歳で、すでに現在のグリッド上で最年長のドライバーであるが、既存の契約では2020年末までアルファロメオでレースをすることが決まっている。

 ライコネンがもう1シーズン契約を延長する場合、350戦出走記録に手が届くことになるが、彼の将来は、現在議論が行われている2021年のF1ルール変更がどのような形になるかに影響されるものとみられる。

「誰もがルールについて意見を持っている。でもそうした意見がどれだけ考慮されるのかは僕には分からない」とライコネンは肩をすくめた。

「ドライバーは新ルールに対して、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)を通じて影響を与えたいと思っている。もし彼らが僕の意見を尋ねてくるのなら、思っている事を伝えるよ」

 ライコネンは最終的にヘルメットを脱いだ後に、どこかのチームの経営陣に加わって、ピットウォールでアイスクリームをなめているような姿を見せることはなさそうだ。

「そんなことは絶対にないね。それは僕には向いていないよ! 問題外だ」とライコネンは答え、現代のF1は世界のほとんどの国よりも政治的駆け引きに満ちていると指摘した。