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『リトル・マーメイド』アリエル役のハル・ベイリー、世間の批判は「気にしない」

2019年08月08日 14:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

アリエル役へのバッシングが続くハル・ベイリー
現地時間6日、ロサンゼルスにて開催されたガラに実写版『リトル・マーメイド』のアリエル役を射止めたハル・ベイリーが姉のクロエとともに出席した。アリエルを演じることに「ミスキャスト」「肌の色が違う」などとバッシングが続くなか、ハルは「ネガティブなコメントは気に留めないようにしている」と冷静な対応を見せた。

先月初めに実写版『リトル・マーメイド(原題:The Little Mermaid)』のアリエル役に起用されたハル・ベイリー(19)。1989年に公開されたアニメ版では、人魚姫のアリエルは赤毛に青い瞳をした白人の女の子だったが、このたび主役に大抜擢されたのは「Chloe x Halle」の名で活躍するR&B姉妹デュオの妹ハルで、アフリカ系米国人だ。

数か月にわたりアリエル役のオーディションを繰り返し最終的にハルを起用した理由について、ロブ・マーシャル監督は

「スピリット、ハート、若さ、純真さ、女優としての才能、そして素晴らしい歌声―入念なオーディションを通じ、ハルがアイコニックな役を演じるうえで不可欠なこれら稀な資質をすべて兼ね備えていることは明瞭でした。」

と述べている。

しかし長年親しまれてきたディズニープリンセス・アリエルとのビジュアル的な違和感を訴える声はあとを絶たず、「ハルはミスキャスト」というコメントが続々と寄せられてしまった。バッシングはやがて「#NotMyAriel(私のアリエルじゃない)」というハッシュタグにまで発展し、今も心ないツイートがあがっている。

そのような中で6日、ロサンゼルスにて「パワー・オブ・ヤング・ハリウッド」のガラが開催され、“渦中の人”ハル・ベイリーが姉クロエとともに会場に現れた。アリエル役を射止めたことについて尋ねられると、

「まるで夢を見ている気分。この機会に感謝の気持ちでいっぱいです。ネガティブな声は気に留めないようにしています。」

「私自身にとって大変大きな役になりますが、素晴らしい作品になると思います。素敵な作品に携われることにワクワクしています。」

と語ったハル。姉クロエも、

「大変誇りに思います。(キャスティングが決まったときは)泣き叫びました。ハルは懸命に努力したので。」

と妹の快挙を祝福した。

「#NotMyAriel」が続く一方で、ハリウッドからはハルのキャスティングを祝福する声があがっている。第74回アカデミー賞にて『チョコレート』(原題:Monster’s Ball、2001年)の熱演でアフリカ系アメリカ人女優として初の主演女優賞を獲得したハル・ベリーは、

「忘れている人のためにリマインダー…とにかく結果を出すのが、世の“ハル達”。」

「この素晴らしい機会を祝福します。あなたの活躍が待ちきれない!」

とツイート、名前もそっくりな19歳のハルにエールを送った。

また当初アリエル役のキャスティングが噂されていた女優ゼンデイヤも、ハートやバンザイの絵文字を添えて「イェェェェス!」とハルの起用に大喜びしている。

全米で11月に公開が予定されている実写版『リトル・マーメイド』、その仕上がりを多くの人が興味津々に待っていることだろう。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)