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【ブログ】Shots!ふたりの表情がすべてを物語る。サーキット全体が歓声に包まれたF1ハンガリーGP

2019年08月08日 14:01  AUTOSPORT web

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【ブログ】Shots!F1第12戦ハンガリーGP
2019年F1第12戦ハンガリーGP。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)により、手に汗握るバトルが展開されました。メルセデスのピットはよく2ストップ作戦を決断しましたし、ピットインしてから追いつくというのがハミルトンらしいですね。F1は退屈なレースではない、ということを戦略で証明してくれたバトルでした。今回も熱田護カメラマンがサーキットを歩き、見て、感じて撮った写真と一緒に紹介します。
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記念すべき初ポールポジションから、トップを快走するマックス・フェルスタッペン選手にレース中盤にヒタヒタと近づくルイス・ハミルトン選手。
しばらくして、ハミルトン選手がピットインして離れたので、こりゃあ楽勝パターンなのかと思ってましたら再度、ド~ッと来てスパッと抜いちゃいましたね。

その様子は、表彰台近くのピット横にあったモニターで見てました。
超満員のグランドスタンドから、ワ~なのか、キャ~なのか、オ~なのか、とにかくその瞬間サーキット全体がもの凄い歓声に包まれました!


パルクフェルメ(車両保管場所)でのハグの後の短い会話。
ふたりのその表情がすべてを物語ってますね。

フェルスタッペン選手は、もちろん悔しいんだろうけれど、その表情や雰囲気はやりきった感じもありサバサバしているようにも見えました。
普通なら、ブスッとふてくされる場面でもおかしくないのに、大人な対応。
末恐ろしいほどのメンタルの持ち主。


オーストリア、ドイツでうまくいかなかった戦略、セットアップ。
ここハンガリーでは、2ストップ作戦を敢行し、追い上げ、追いつき、トップに立つ。
完璧なレースを見せてくれたハミルトン選手。
すごいね。


エンジニア、メカニックのみなさんにとって、託した選手が完璧な仕事をして、結果を持ち帰ってくれたときは嬉しい、そして、その選手のために頑張ってさらにそのチームは団結し、強くなる。


ドイツに続き表彰台へ。3位のセバスチャン・ベッテル選手。
今回のフェラーリは、トップの2台には全くついていくこともできませんでした。
ベルギー、イタリアではもう少し改善するんでしょうね。


レースでは全くいいところなしだったピエール・ガスリー選手……。
カルロス・サインツ選手のマクラーレンを抜けないという。
いかん……このままでは。


成績が安定して出せると、どんどん周りの評価も上がるし、もちろん日本のファンも嬉しい。
そして海外のホンダファンも嬉しい。

ある意味、どん底からのスタートだったホンダF1第4期のスタートでしたからね、ポールポジションの位置でスタート前にサムアップですもの!
夏休み明けも楽しみで仕方ないし、スペック4投入でどうなるのか!


後方を走るアレクサンダー・アルボン選手が10位でポイント獲得。


フリー走行1回目の終了直後。
ガレージの後ろでメカニックさんたちが集合。

ダニール・クビアト選手がピットアウトしたときに、リヤウイングにかけていた保護用のシートを外し忘れてそのまま出てしまって、ピットロード上ではらりと落ちたというちょっとした出来事があったので、そのミスについてのミーティングだと思います。

ガレージのなかに戻ってきたマシンには数種類の冷却用のダクトや、タイヤウォーマーなどいろんなものを装着しているんですね。
しかし、外し忘れのままの走行は即危険な状態になってしまいますから、あってはならぬこと。

とはいえ、過去には他のチームでも何回か見たことはあります。
今回はピットロードで落ちてよかった。


シャルル・ルクレール選手のグリッド。
ほとんどのドライバーがグリッドにマシンを止め、降りて、ヘルメットを脱ぎ、少し打ち合わせしてガレージに戻って国歌斉唱にあわせてグリッドに戻ってくる、という行動をするのですが、ルクレール選手はいつもこんな感じでグリッドに留まります。

そうすると、こんな感じでカメラマンが集結するのです。
我々カメラマンにとってはありがたい存在です。


ここ数年では1番お客さんが入っていたように思います。
この観客席のオレンジ色の配分=フェルスタッペン選手を応援する人ですから、観客増というのは、やっぱりフェルスタッペン選手のおかげですね!


この、黒い部分、バージボード周辺の造形がどんどん細かくなっています。
ここを通過する空気を、より整流して後ろに流すための努力。
F1ならではの部分でもあります。


FIA-F2のレース2で松下信治選手が2位表彰台!


勝ったのは、ミック・シューマッハー選手。
F2初優勝!
直後に松下選手。


お父さんのマイケル(ミハエル・シューマッハー)さんに似てる? かな?
どうかな?


とにかく、リバースグリッドでポールポジションからスタートして優勝しました。
F2参戦当初は、絶大なネームバリューですし、注目されていたものの成績が出せなくて最近は全然プレスからも取材も少なくなってました。

この勝利で、少し荒いドライビングだったことが良い方向に修正されれば、上位入賞が続くかもしれませんね。

このF2のレースでは2番手にずっと松下選手がいて、僕は絶対ミック選手を抜いて松下選手が勝つものだと思ってました。
まあ、勝手に思っていただけだったんですけどね。

抜きにくいコースとはいえ、土曜日のレース1でも、スパッとミック選手を抜いてどんどん前に行った松下選手を見ていたので余計にそう思ってました。
まあ、無理をしてノーポイントになるより良かったのかなとも思いますよ。
タイヤのこともあったのかもしれませんし。
なによりも大切なことはポイントを獲得するということ。

でも勝手に盛り上がっていた僕は、正直、なんでか、この2位はあまり嬉しくなかったかな……。


FIA-F3の角田裕毅選手は、予選9位、レース1は9位。
レース2は6位入賞と、まずまずの成績でした。
チーム力を考えれば十分に健闘していると思いました。


この写真はレース2のスタートシーン。
ポツンと1台いるのは名取鉄平選手。
クラッチトラブル。
予選21位、レース1は21位。レース2はリタイア。

まだ、いろいろ勉強中という感じでしょうか。
夏休み明けには、心機一転、頑張って欲しいです。
あ、名取選手のお姉さんは、鈴鹿サーキットでレースクイーンをしていたそうですよ。


アメリカから松っちゃん(松本浩明カメラマン、@Hirophoto)がF1にやってきました!
今年初めて。

空港においでになるのを7時間待ち、毎朝決められた時間にお迎えをして、月曜の早朝に空港までお送りして、お仕えをいたしました。

多分、この小松さん(ハースの小松礼雄チーフレースエンジニア)の大好評発売中『エンジニアが明かすF1の世界』にサインをもらいに来たんだと思います。
サインもらえて良かったね!

ということで、面白いF1、4連戦が終わって、いい感じでサマーブレイク。
みなさん、良い夏休みを!


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